ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5579,突然、余命宣告を受けました ー⑧
2012年6月24日(日)
* 大恐慌、実体験談! 「大恐慌! 」スタッズ・ターケ著
日本人の近い未来を予測させられる本である。80年前の大恐慌の経験を、
30年後の1960年後半にシカゴを中心に金持ちから貧乏人、白人、黒人、日本人
などが大恐慌時代の生々しい現実をインタビュー形式で答えている。実体験なので、
これからの暗い現実を垣間見ているようだ。直撃を受けて生活に困った人、運良く、
乗り越えた人などいろいろある。ここでは生きのびることが、その世界の掟。
世間知らずだった人々に、突然世界が押し寄せてきた当時のアメリカの生々しい
現実がリアルである。大恐慌は、バスタブの栓が抜けるように始まったとある。
それが年内に始まる可能性が大という。他人事でない、私の場合、現実に一年前に
先駆けて起こってしまった。そのため、それが始まった時の混乱がリアルに見える。
鼻声で他人事で嘲笑している顔が、海岸線にいた津波の犠牲者に二重写しに見える。
ーアマゾンの内容紹介ー
80年前、人びとはあの“つらい時代”をいかに生き抜いたのか?
そして今、われわれはどう生き抜けばいいのか!『仕事!』『「よい戦争」』
等でインタビューの名手と謳われたスタッズ・ターケルが、ローズヴェルト
政権の中枢部から失業者、役者、犯罪者にいたるまでさまざまな階層・職業の
人びと132人にも及ぶ声を赤裸に再現、あの“つらい時代=大恐慌時代”を
なまなましく蘇らせる。
* 「恐慌(デプレッション)」って言葉は聞いたことがないよ。
つらい時代(ハード.タイムズ)だって、みんなは言ってた。今も。
ーロジャー、十四歳アパラチア地方の少年、シカゴ在住
* 大恐慌っての、今なら面白いかも。ホント、すごいことじゃないかな。
路上生活をしたって、「ほら、家に帰って学校に行ってくれさえすれぽ一万$
あげるから」なんて誰にも言われないんだもの。今のぼくらには選択の余地
がある。もし選ぶことができなかったら、どんな感じかな? ートム、二十歳
* このことをおたしは記憶にとどめています。人によっては頭のなかから
追い払ってしまうことですが。わたしは忘れたくない。自分の最高の思い出を
それで汚したいわけではなくて、それはそこに存在していてほしいんだ、なに
しろ実際に起こったことだから。これが真実、歴史でしょ。ーシーザー.チャペス
* 彼らが愛したのは、死んでしまったわたしたち。
彼らはわたしたちの誤りをすべて忘れた。わたしたちの名前はごたまぜにされた。
物語は長かった。若者たちは踊った。焚き火にくべる新たな大枝を切ってきた。
そして言った、さあ話の続きを聞かせてよ。それからどうなったの?
わたしたちには沈黙があった… ージェネヴィーヴ・タガード、婦九四〇年
▼ 黒人のインタビューで、「貧しい俺たちにとって、大して変わりはないね」
という言葉が印象的だった。誰かがアフリカの難民を呼びよせて福島の惨状を
みせたが、何も言わないで帰った。彼らにとって、それが日常でしかなかった。
・・・・・・
3742, 世界でひとつだけの幸せ
2011年06月24日(金)
* 「世界でひとつだけの幸せ」 マーティン・セリグマン著
学生時代にポジティブ心理を知り、多くを実践し、矛盾を感じ、最近では
考え方の一つとして割り切ってみている。その最たるものが、中村天風の「
積極的ものの考え方」である。 少しスランプ気味になると、トイレに二冊、
置く習性になっている。現在も数ヶ月前から、しっかりと置いてある。
その辺のタイミングは心得ている。あまりポジティブ思考に固執すると、
嫌なこと、マイナーなことから目を背けてしまい、重大なミスに気づかなくなる。
ポジティブ的思考には、かならず逆照射のマイナー思考を重ねる必要がある。
当然、両者の要素が濃くなるほど混乱、葛藤が大きくなる。しかし、
そのプロセスを踏まないと落とし穴に落ちるリスクが増す。ところで、この本、
読み始めたが面白い。 ここで著者は、ネガティブ志向の人が、自らの短所や
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06月24日(金)
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