ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6083,「砂の文明 石の文明 泥の文明」〜読書日記
させるフラッシュになるためである。幸せに生きた人は、幸せに死んでいく。
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5351,浅田次郎の人生相談 ーうつ病を治したい
2015年11月08日(日)
ー世の中それほど不公平じゃないー浅田次郎
* うつ病は、まず睡眠コントロールから
ひき続いて‘うつ病’の悩みについて。
人間の心には、躁鬱症、分裂症と癲癇症など、精神に異常をきたす病がある。
以前は、うつ病はノイローゼと軽くみられていたが、今では立派な病気。
大方の人は、若い時分に一度は通った経験を持つ。この穴倉の深さ、複雑さは
各自違うが、一度落ち込むと這いあがるに膨大なエネルギーを要する。
● 相談: うつ璃を治したい
《 私はうつ病です。仕事も満足にできず、アルバイト生活です。
バイト先で変なヤツに見られ針のむしろ状態。病気のため作業能率も上がらず、
バカにされたり嫌がらせを受けたりしています。昔からやつていたマンガ般稿
(原作)に夢を見出し送ったものの、御社の某編集部からは「返信する」と
言われたきり。待てど暮らせど連絡がありません 》
● 回答:
・次郎: よく杜会のオヤジ連中は、うつ病は気のせいだとか、根性がどうとか
言ってるけど、これはもうれっとした病気ですから、まずは治療に専念する
こと。確かに治療だけで良くなるわけないけど、心臓が悪いとか胃が悪いとか、
それと同じことなんだから。僕もうつ病だった時期がありますよ。青春時代には
誰でも1〜2はあるんじゃないか。多かれ少なかれ。これね、住まいを変えるとか、
場を変えるとか、環境を劇的に変えるというのは効果があります。それから、
精神疾患というのは、どんな種類のものでも初期段階で睡眠障害が伴います。
だから、その症候が見えたら睡眠をコントロールするのが一番の予防らしい。
今は睡眠薬もいいのがたくさんあるから、ちゃんとした精神科医にかかれば
きちんと処方してくれるはずだ。 君、丈夫か?
・太朗: 今のところは大丈夫です。
・次郎: 編集者は多いからな。知人の精神科医も編集者に会うのが怖いってたよ。
「患者に会ってるみたいだ」って。
・太朗: 先生、あまり笑えません。
・次郎: あ、もうひとつあったよ、うつ病の特効薬。あなたは年齢制限で無理
だけど、若い人だったら軍隊に入れて治る。毎日、眠れないなんて言って
られないもの。2年くらい入院するつもりで自衛隊に……。
・太朗: 自衛隊の何がいいのですか。
・次郎: ひとりを伸ばすんじゃなくて、落ちこぼれをつくらないようにする
教育だから。東大に何人、入れたという学校教育とは根本的に違う。
兵隊に落第ない。あったら誰かが死ぬんだもの。だから、そのうち有無を
言わさず心身ともに鍛えられてくる。》
▼ 空襲で逃げ惑って時代にノイローゼは存在しないという。生きることに
精一杯になるからだ。私の経験からして、目先の究極の問題に取組んでいる
時に、悩みなど言っていられない。5年近く前も、内面も含め、目先に生じる
問題を、一日一日、処理するのに手一杯。「ああ、こんな経験は滅多にない!」
と、面白く?さえあった。(咽喉すぎればだが) 『正中心一点無』で、
問題から目を背けないで、凝視し続ければ、後は時間薬が解決する。それと、
長年かけた趣味を作っておくことだが、それが無いからウツになるから、
答えとしては矛盾するか。潜在意識は幼児みたいなもの。その幼児が、大の
大人の顕在意識を揺するのが躁鬱である。だから、幼児を、まず宥めないと。
その為には、充分、睡眠をとらせ、不自由な姿勢を正し、愛情を注ぎ、笑い
かけてやれば良い。幼児は親の気持ちに微妙に反応する。親本人が、まず
睡眠をとり、自由の時間を持ち、自分に愛情を注ぎ、腹の底から笑えば、
心の奥の幼児にも届く。これ、習慣化しようと思えば、出来るから不思議!
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4986,暴走する世間 −3
2014年11月08日(土)
「暴走する「世間」―世間のオキテを解析する」佐藤 直樹 (著)
* 世間学的エポケー
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11月08日(水)
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