ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5871,トランジション 〜人生の転機に、トランジション理論 〜5
* サクラサク ー昨日みたシネマ 評ー85点
ストーリーは、《 大手家電メーカーに勤める大崎俊介は、部下からの
信頼も厚く、将来を嘱望される会社員だ。重役への出世も目前で、生活は順風
満帆なように思えた。しかし気付けばその家庭は多くの問題を抱えていた。
妻・昭子との関係は冷え切り、息子の大介は大学受験に失敗してからは
アルバイトを転々とし帰宅後も部屋に閉じこもる。娘・咲子は高校生だが毎晩
帰りが遅く、俊介の忠告も聞かず何を考えているかわからない。周りを見つめる
きっかけは、父・俊太郎が老人性認知症を患ったことだった。大雨の夜、俊太郎
は徘徊しているところを警察に保護され、この日を境に変な行動が増えていく。
苦しむ俊太郎を見ても家族は見て見ぬふりで、一切助けようとはしなかった。
薄情な家族に俊介は大きく失望し、孤独な父を守ろうと奮闘する。
しかし実は、息子が人知れず俊太郎を介護していたことを知り… 》
▼ 40歳半ばから50歳までの5年半の間、母親の認知症と付き合った。
映画は息子と娘、私の場合は、息子2人と、少し状況は違うが、家内も同じ頃。
家庭内や、4人の実姉達との関係は崩壊寸前。他にも大きな問題を抱えていて、
人生の大きは危機の時期であった。実の母親のシモの失敗の始末は、なかなか
出来るものでないが、思わぬことが起きた。長男がみかねて、率先して面倒を
みてくれるようになっていた。しかし次男は、素知らぬふり。ところが、その
長男が進学で上京をしたと同時に、自分の順番とばかりに、負けないぐらいに
世話をするようになった。それぞれの立場があったのである。それにしても
一番だらしないのが自分。それでも毎日の早朝、車で20数分先にある、長岡
ニュータウンの散歩道で三十分の間、神秘的時間を過ごしていた。この映画の
ストーリーはハッピーエンドだったが、実態は、そう甘くはない。経験者に
とっては、物足りない感が残るのでは?現在、非力な自分への後悔の念が残る。
その時は無我夢中だったが、よくぞ家族で乗越えたものと改めて、家内と
子供に感謝の念が湧いている。そして今度は自分の順番が、さほど長くない
先に控えている! やはり死ぬべき時に死ぬが良い!それまで一日一日を
味わい尽くすしかない。母親は下の失敗は最小で済んでいたが、呆けても
プライドが、そうさせていた。 御陰で、この5年半の経験がバネになって、
50歳代の10年間で20年〜30年分の人生を燃焼することが出来た!
・・・・・・
4409,隠居大学ーよく遊びよく遊べ −7
2013年04月12日(金)
第六時限「遊行の旅に出よう」ー「隠居大学」天野祐吉、お相手 安野光雅
* いのち短し恋せよ 人生は!
御隠居には自由気ままで何事も楽しめる特権がある。桜は咲き誇った時だけ
でなく、桜絨毯にも何ともいえない美しさがある。散った花も花である。人生は
二度なし、その時どき、すべきことをしておくべき。しない後悔より、してみた
後悔がよい。「いのち短し恋せよ 人生」である。今でも遅くない、
自分のバイアスに気づき取り払うこと。それが、御隠居の残された最後のお勤め。
今までの枠を超え楽しまなくては、長生きの甲斐がない。
どちらにしても先は長くはないのだから。
≪ 天野: 落葉の風情なんてまるで意味のないものと思われていますよね。
安野: あのね、わたしの家の近くには桜並木があって、春には窓から
花見ができる借景なんです。この前、ある人が近所に引っ越してきて、
その人も最初はキレイな桜を見て「素晴らしい、素晴らしい」って喜んで
いたの。ところが、秋になって落ち葉が家に入ってくるようになうたら、
こりゃ住めたもんじゃないっていって、引っ越しちゃった。花も落葉もある
いいところなのに。落葉は風が吹くと竜巻ぎみたいになって、クルクル
回ったりしてね、いいなって思うんだけど。
天野: 落葉のそういう風情を楽しむのは、遊び心の一つなんですよね。
機能的なことだげ考えたら、そんなのないほうがいいってことになっちゃう。
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04月12日(水)
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