ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5820,緩和小題 〜しまった! ーほら見ろよ!ー 8
・「個人対個人」を原点とする平面的なぶつかり合いによって「秩序形成」
(コード化)が進行し、やがて王を頂点とする「垂直的な秩序形成」
(超コード化)に発展するという流れです。
・「超コード化」に続く流れとして、いままさにわれわれが生きている
「近代資本制」(脱コード化)社会の構造と、それを乗り越えた先にある、
新たな世界の姿を描き出そうとしています。そしてこの部分が、
「現代人が幸福になれない理由」と、その突破口を示しているのです。
・「超コード化」(古代専制国家)された社会では、王を頂点とする秩序に
よって社会の安定が保たれます。この「安定化の仕組み」こそが、
ドゥルーズとガタリらの構造主義者が説く「構造」にほかなりません。
・ しかし、われわれが生きる「脱コード化」(近代資本制)された社会に
おいては、すでに王は存在しません。英国やオランダ、スペイン、タイ
など、いまでも「王国」は存在しますが、そのほとんどは、日本の天皇と
同じように象徴的存在と化しています。ドゥルーズーーガタリによれば、
「脱コード化」社会において、王の代わりに秩序を生み出す存在とは
「貨幣」になります。「超コード化」社会における「安定化の構造」
(秩序の枠組み)は、王を頂点とする円錐形を形成しています。》
▼「脱コード社会では、人はお金への欲動に突き動かされるが、お金を得る
とさらなるお金を求め資本として再投下、もっと多くの金を得ようとする。
際限なく人は、これを繰り返す」これが、現代資本主義の正体である。
だから幸せにはなれない。それも情報化、グローバル化が、一部の強者に
力が集中させてしまう。しかし貨幣の正体は、情報そのもの。人間の持つ潜在
の自然の大きな力が、プラスにも働くのでは?という楽観論を信じたいが・・
・・・・・・
4358, 残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法 −1
2013年02月20日(水)
「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」 橘玲 著
*「藍を捨ててバザールに向かえ。恐竜の尻尾のなかに頭を探せ。」
分かりやすく言うと、「大それた成功を求めず、自分にあった生きる領域で
一番を目指し、上手くやれ!」ということ。この本には新鮮な切り口の事例が
多く面白い。次回から幾つか紹介する。特徴は弱者の戦法というところか。
これから長く続く乱世に生き延びるには、大成功など求めず、自分の強みを
最大限生かし地道に勝ち抜くしかないという著者の論も一理ある。
ー内容紹介・アマゾンよりー
伽藍を捨ててバザールに向かえ!(恐竜の尻尾のなかに頭を探せ!)
ワーキングプア、無縁社会、孤独死、引きこもり、自殺者年間3万人超など、
気がつけば世界はとてつもなく残酷。だが「やればできる」という自己啓発
では、この残酷な世界を生き延びることはできない。必要なのは、「やっても
できない」という事実を受け入れ、それでも幸福を手に入れる、新しい成功哲学。
自己啓発の伝道師たちは、「やればできる」とぼくたちを鼓舞する。でもこの本
でぼくは、能力は開発できないと主張している。なぜなら、やってもできないから。
人格改造のさまざまなセミナーやプログラムが宣伝されている。でも、これらは
たいてい役には立たない。なぜなら、「わたし」は変えられないから。
でも、奇跡が起きないからといって絶望することはない。ありのままの
「わたし」でも成功を手にする方法(哲学)がある。残酷な世界を生き延びる
ための成功哲学は、次のたった二文に要約できる。 「藍を捨ててバザールに
向かえ。恐竜の尻尾のなかに頭を探せ。」なんのことかわからない?
そのヒミツを知りたいのなら、これからぼくといっしょに進化と幸福をめぐる
風変わりな旅に出発しよう。(本書「はじめに」より)
▼ ここで、≪人間は知能、性格、肉体など遺伝による初期能力の違いにより、
現代社会において成功できるかどうか決まる。努力や訓練や方法論によって、
「よりよい=より豊かな」自分になることは大方の人はできない。
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02月20日(月)
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