ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5819,緩和小題 〜しまった! ―人は楽観過ぎる ー 7
それによって偽装された自分によって、本来の情動や感情が、いかに抑えられ
ているかを、まず自覚しないと。≫
≪「不幸の均霑(キンテン)」という言葉は、第二次世界大戦下に、
「不幸が平等であるべきだ」という日本国民を縛付けた恐ろしい概念。
それが69年経っていまだに、日本人の心の中に生き続ける。これを作動させて
いるのは個人個人の『蓋』と『箱』という人間の魂と言動を分断する装置だ。
『意図的に自らの言説空間にとって都合の悪いことを「認識しないことにする」
ことで、場の論理を維持する。』「和を以て貴しとなす」と云われるように
日本人独特の価値観がこれに拍車をかける。社会に対し不平不満や誹謗中傷
をぶつける前に、自らの感情の源泉はどこにあるのか考えることが
「不幸の均霑」という呪縛から抜け出す唯一の方法に思う。 ≫
▼ 諸悪の根源である『世間』という幻想。それに縛られた状況が作り上る
窒息状態が人間を小さな岩穴に閉じ込め、歪んだ結果、病になる。その箍を
極力、意識し、そぎ落としてきたつもりだったが・・ それは具体的にいうと、
世間という妄想。この力が働くのは誹謗中傷で現れる。 これこそ、不幸な
人たち、何も出来ない魂の膿である。彼らの情報は、世間的価値の妄想で
作り上げた「裁き」という誹謗中傷。それが対象だけでなく、自分を毒殺
していることが自覚できない。これが世間の「魂の占領化」である。
毒殺された植民地現人が、ゾンビ化し彷徨って、不幸の均霑をしているのが、
娑婆。だから、自分の周りに柵を巡らし、ひと時でも宙遊の時を持たなければ
ならない。その為、教養(魂の脱占領化)が必要となる。
・・・・・・
4724,シェールガス革命 ー2
2014年02月19日(水)
* 資源大国の地位を失いかけている中東やロシア
そういえば、以前ほど原油価格に対し敏感でなくなっているのは、
静かな恐慌?で原油需要が減っているのに加え、アメリカのシェールガス革命
が進んで自前でまかなえるようになったため。 この数十年来のエネルギーの
高騰で、この世の春を謳歌した中東、ロシアも、その恩恵が少なくなってきた。
ロシアのプーチンが北方領土問題で、軟化してきたのも、そのため。
公害問題もあるが、間違いなく新しいエネルギーに重心が移ろうとしている。
ーその辺りからー
《 シェールガス革命が進めば進むほど、エネルギー価格は下落していく。
とりわけ、これまでエネルギーの中心にあった石油ほどその影響を大きく
受けざるを得ない。今後、原油価格はどんどん下がり続け、世界のエネルギー
市場の構造は一変することが予想される。周知のように、冷戦崩壊後、経済的に
貧窮していたロシア経済を救ったのは石油や天然ガスなどの資源である。
一般に、原油価格が1バレル80ドルを割り込むと、ロシア経済は苦しくなる。
ロシアは国内産業が未成熟なため、多くの製品を海外から輸入する必要がある。
意外に知られていないが、ロシア最大の弱点は農業。ロシアは多くの農産物を
海外からの輸入に頼っているが、資源が高値で売れないと、外貨を稼ぐことが
できなくなってしまうのである。そこでロシアのプーチン大統領は、天然ガスを
はじめとする資源をアジアに売り込もうと、日本にも積極的にアプローチ。
北方領土問題でのやや軟化姿勢はその苦悩の表れなのである。
同じように、経済的に厳しい状況に追い込まれるのが中東の産油国である。
1973年に石油危機が生じて以降、中東は現在まで40年もの間、大きな政治力を
発揮してきた。それはひとえに石油の賜物と言ってよい。しかしながら、今後
は中東の産油国に頭を下げなくとも、エネルギーが手に入るようになる。今後、
石油は単なるエネルギー商品の一つにすぎなくなる。中東諸国の凋落に合わせて
苦境に陥ることが予想されるのは、英国ロンドンのシティである。
これまで中東のオイルマネーを一手に集めてきたシティは、中東の地位低下と
一蓮托生になる。シェールガス革命後、欧州の中心は、金融においても
実体経済においても、急速にドイツへと移ることになるだろう。》
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02月19日(日)
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