ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5578,突然、余命宣告を受けました ー⑦
「元は私、そのまま、結構」と、諦めがつく。話は戻る。現場に飛び込んでみて、
季節物衣料が投機商品ということを、直ぐに思い知った。一年を、春夏秋冬に
分け、それぞれを、導入、最盛、見切り期に、1ヶ月に分ける。とすると、
季節ものは月単位の、思いきった判断が求められる。それが商品毎に違うため、
年中、切った、貼ったの、投機商品の只中に身を置くことになる。ヤクザなら
「切った(殺傷)、張った(博打)」。衣料品なら、正札の「切った(値下)、
はった(正札上に値下値を貼ると、売れ筋に商品を集中)」になる。これには、
経験と、直感と、場数が必要になる。義兄にすれば、私が、出来よう筈がない
と確信するのも分かる。しかし幸運も重なり、店として一シーズンを大当てを
すると、その勢いが次に続く。 逆に外れると、逆回転をする。 これに、
エネルギーが加味され、結果がそのまま露呈する。生まれ育った10年間の
生活環境と、創業を決意しての10年間の自己配転の全てが、極限の中で、
プラスに働いていた。
・・・・・・
4481, 静かなる大恐慌 ー1
2013年06月23日(日)
     「静かなる大恐慌 」柴山 桂太 (著)
 リーマンショック以降、現在も静かに大恐慌は続いていると何度も
述べているが、マスコミはテーマにしない。タブーかどうか分からないが? 
地方もあってか周囲の状況は惨憺たるもの。私の年代がリタイアの時節もあるが、
私を含めて過半数以上が直撃を受けている。ただ、あまり表立って話題にしない
というより、明日は我身で黙るしかない。 その現状そのままを、ズバリ書いて
ある本があった。100年近く前の恐慌と二つの世界大戦を、現在の状況と重ね
合わせ、世界も日本も、静かだが既に世界恐慌に入っていると分析している。
  ー まずは、プロローグより ー
《 世界は「静かなる大恐慌」に突入した。危機的なのは経済だけではない。
 国際政治は一九二九年の世界大恐慌をはさんだ、ふたつの世界大戦の時代と
同じコースを歩み始めた。グローバル化が必然的に招く、社会の不安定化と経済
の脆弱化。それによって国内でも世代間、産業間、都市対地方などの対立が
激化している。この不安定性に耐えうるシステムは、通説とは逆に「大きな政府」
の復活しかない。この歴史の趨勢に我々は逆らうことができないのだ。
グローバル化の行きづまり、そして「脱グローバル化」への急反転という
ショックを日本はいかに生き抜くかを問うている。》
  ーその幾つかを抜粋してみたー
☆ 20世紀を代表する歴史学者、フェルナン・ブローデルは「資本主義は、
 それが国家と一体化するとき、それが国家であるときにのみ、栄えると
(『歴史入門』)で述べた。この含意するところは大きい。資本主義という
 システムは、一見、アナーキーなものに見えるが、実は「国家」なしでは
 機能し得ない。それを「国家資本主義」という言葉で言い表せば、「自由資本
 主義とはいえ、一皮剥けば国家資本主義的な側面をかなりもっている」(p.95)
☆ 100年前も現代と同じくらいグローバル化(金融は除く)が進んでいた。
 資本主義は人々の欲望の塊が原動力。それを野放しにすれば必ず反動という
 自然の調整で大恐慌が生まれる。それが、1929年の大恐慌と、2回の大戦争。
 現在の世界経済を1920年代の大恐慌になぞらえ、その類似性を説明していく。
 20世紀初頭の第一次グローバル化と、その結果とも言える二度の大戦と大恐慌。
 そして、並行して進む脱グローバル化への揺り戻し。今は、その後1970年代の
 ブレトンウッズ体制の崩壊から続く第二次グローバル化の中にあると説く。
☆ グローバル化と民主主義と国家主権の3つは全部が成立することは不可能で、
 このうちどれか2つしか同時に成立しない。グローバル化と民主主義が成立
 すれば、EUのように国家が抑えられ、グローバル化と国家主権が強くなれば、
 日米のように国内の貧富の格差が大きくなる。日本は、グローバル化を抑えた
 国家主権と民主化を重点とした政策が必要。

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06月23日(木)
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