ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5475,閑話小題 〜中国輸出25%減の衝撃
弁護士、「事業整理に100点はない、せいぜい70点」。
私、「それでは、70点にしてください!」。
で、その70点?で終え、自己完結したと思っている。しかし、これまでの
社長の立場が今度は落伍者。「それがどうした!」と開き直るしかない。
自宅を家内が買い取り、肩身が少し狭いが、今までの
生活は大して変わらない。 長期の装置産業のため、時代変動のリスクヘッジを
長年かけ積み上げてきため平然としているが、倒産の9分9厘は悲惨なことは
幼児期から見聞きし、分かっていた。それも一歩離れてしまえば、「夢幻」
の過去の話になっていく。 東北震災の影響は、これからである。
その上に、リーマンショックの不良債権が奥底に隠されている。欧州危機、
チャイナリスク、イラン・イスラエル問題、北朝鮮リスクなど、問題が山積み。
過去10年を振り返ってみると、地元では中越地震と刈羽沖地震、東北大震災。
そして世界的な大地震の頻発。 金融危機としてリーマンショック、欧州危機
が起こった。政治面では、アフガン、イラクへのアメリカによる攻撃。
北アフリカや中東では、独裁国家の崩壊の連鎖など激動だった。しかし、今後
10年は、それ以上の大変動が起るはず。その中で事業経営は至難。2001年
の9・11テロの時点で、その影響を悲観的にみて、現在を予測したら、誰も
信じないはず。そうこう考えると、少しでも早く、事業整理か、思い切った縮小
をすべきことになる。これ10年前の自身に向けた言葉でもある。リーマンシ
ョックも、東北震災も、その予兆はあった。しかし、大事件ほど、誰もが
「まさか!」で、何もしないし、出来ない。先日の、NHKのBS/TVで、
地震学者が、首都圏の直下型と、南海トラフ地震は間違いなく起こると予言
していた。リーマンショックの不良債権は表立つし、ユーロ圏の崩壊も、
イラン・イスラエル戦争も、間違いなく起こる。そうこう考えれば、まだ、
現時点は世界的動乱の序曲に過ぎない。悲観的過ぎる?その中でのサバイバル、
面白そうと嘯いていられない。夢幻でなく、これは現実。10年後に、これを
どんな事態で読むのだろう。いや、生きていないか?
・・・・・・
4004, 3・11から一年
2012年03月12日(月)
去年の今の頃、リーマンショックから三年目に入り売上の激減が止まらず
事業整理の検討を始めた矢先、3・11が起きてしまった。それまであった
迷いと躊躇が吹っ飛び、その一週間後の3月18日に整理の最終決断をした。
この地震規模が千年に一度の、三連動の太平洋沿岸沖500キロに及ぶ大震災。
それが大津波を伴って原子力発電所を直撃した歴史的大震災であった。
その上に、この規模の大地震は今後、数十年にわたり他の地震帯や火山に
大きな影響を及ぼし、再び大地震が起こる可能性が大きい。その一つが首都圏
にあり、何時、首都直下型地震が起きても不思議でない事態。日本経済にとって、
失われた20年間で国家体力を消耗した上での大震災。この経済的マイナスの
影響が、今後、大きく覆い被さってくる。更に悪いことに欧米の経済は世界恐慌
一歩手前。よくぞ、ここまで悪い条件がつづくもの。
ー 東北大震災の最終被災をまとめてみるとー
・ 死者、行方不明が19000人。そのうち行方不明者が3155人もいる。
・ 避難生活者が34万人。 半分が仮設住宅に住んでいる。
・ 仕事を失ったままの人が 4割
・ 家族が離ればなれが 3割
・ 福島では原発事故の避難者12万人(県外避難者が6万3千人)で、
そのうち三分の一は福島県には戻る気はない。
・ 日本にある原子力発電54基は、二基を除いて停止。その二基も1〜2ヶ月
で停止予定。原油がホルムス海峡の封鎖が何時、起こるか分からない。
・ 欧州発の世界恐慌も、秒読み段階にきている。
▼ 他人事ではなく、私も間接的の被災民でもある。直接原因はリーマン
ショックだが、最後の一撃が、この震災。昨日は一周年で、地上波のTVでは、
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03月12日(土)
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