ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5426,閑話小題 〜シネマ、『白鯨との闘い』が面白い!
がん医療は、患者の「心」を支える部分で不十分。著者が患者に語りかけた内容は、
それまでの患者から教わったこと。》次回から、章ごとにおって、テーマにする。
・・・・・
4330, 弧族の人たち
2013年01月23日(水)
  「孤族の国 ーひとりがつながる時代へ」朝日新聞「孤族の国」取材班 (著)
 NHKスペシャルが取り扱った「無縁社会」の朝日新聞版というところ。 
全国53の事例でつづった渾身のルポ。太平洋戦争以降、若い人口を都市に流入
させた結果、やせ衰えた地方。帰る田舎を失い都会で独り生活している孤独の人。
繋がることで弧族とはいうが、繋がれないで孤立をしている個々の人たちが大部分。
65歳以上のみの高齢者世帯数が962万世帯と過去最高を記録 し、全世帯に占める
割合が初めて2割台となった。90年代後半の信用不安で倒産・失業が増えた時に
自殺率が急増したことも、これと関係している。かつて都会に出てきたが、
定年や失業で職を失った中高年には行先の縁がない。
  ー内容紹介(amazon)ー
急増する「単身世帯」。いま、恐るべき勢いで社会のかたちが変わっている。
高齢になったら、病気になったら、職を失ったら―その先には孤立という罠が
待ち受けている。駐車場に止められた車の後部座席で発見された55歳の男性、
39歳の餓死、中国で婚活・結婚したものの破綻し蓄えを失った男性、震災後に
離散した集落、独身無職女性の苦悩など多数の事例から変容する家族と社会の
あり方を追ったルポ。 団塊世代の高齢化、単身者の急増、相次ぐ孤立死 …
他人とつながることで、とえ少数だとしても納得できる人生の「力」になる。
朝日新聞連載のヒューマンストーリー。 
 ーここで53のケースが紹介されているが、生々しい。
【(CASE1) 神奈川県逗子市。公園の一角にある駐車場に止められた
軽自動車の後部座席から遺体で発見された佐藤正彦さん、享年55。 
DNA型鑑定で身元は特定できたものの、遺体の引き取り手がなく市が火葬、
遺骨を保管。司法解剖の結果は病死。4人きょうだいの末っ子だった佐藤さん
は、なぜ「行旅死亡人」として生涯を閉じたか。取材班がその足取りを追い、
浮かび上がってきた生前の姿。】等々ある。
▼ 独居老人や孤独死は、憐れむ存在だろうか。死ぬ時は誰も独り。
 高齢者の自殺率 で、最も多いのが3世代同居、いちばん低いのが独り暮らし
という。独りの寂しさやつらさより、家族関係の中の寂しさの方が辛いのだろう。
ある幼馴染が倒産をした。そして離婚、アパートの独り暮らし。寂しさを
紛らわせる痛飲、そしてアル中のパターン。最後は県外にいる娘の近くの
アパートに引っ越していった。が、他人事ではない。弧族は、核家族化と
高齢化社会の中で、大方が待っている現実。 高齢化社会の大きな問題。 
麻生副総理の、「サッサと死なせろ!」は、名言である。
・・・・・
3955, 他人を責める「新型うつ」について
2012年01月23日(月)
  * 生存適応戦略だった「ユウウツ」
「新型うつ」についてNHKのクローズアップ現代や、新聞や、週刊誌で
何度か見て、ここでも書いてきた。ある本に、次のような記述があったが、
なかなか面白い。 まずは、その内容から・・・
【 うつ病は現代病の代表のようにいわれるが、もちろん太古の昔から存在
 していた。うつ病の歴史について詳述された、防衛医大・野村総一郎教授の
著書『うつ病の真実』によると、進化生物学的には、うつ病の主症状である
「ユウウツ」はもともと、ぽ乳類以上の高等動物が、生存に適応するために
獲得した感情だという。たとえばサル社会では、ボスの座を追われたサルは、
うつ病のように元気がなくなる。このユウウツは、新ボスに反抗しないという
無意識の屈従信号であり、これにより攻撃されないという利点があると。
また一〇〇万年前の人類が、仲間同士でマンモス狩りをしていたとする。
ある人が果敢に正面からアタックしたが、簡単にマンモスにつぶされる。
その死を悲しんだ仲間たちは、ふたたびマンモス狩りをする気力もなくなるが、

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01月23日(土)
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