ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[383530hit]
■5425,閑話小題 〜年明け早々に何かが始った
* 年明け早々に何かが?
4年前の同月同日のファイナル・クラッシュを読み返すと、極論と、
思われるが、これも今まで、リンゲルをうって、それを延期しただけ?
そのマグマが、さらに溜まっている。先日のTVのニュースで、
阿部首相と、麻生副首相と、黒田日銀総裁が、テーブルに並んでいたが、
麻生と、黒田が伏目顔で、何か重大な事態が、起きようとしているのを、
知っている素振りにみえた。 これだけ、金融緩和をして、年明けから3千円
の株価の下落である。〜ある経済ジャーナリストの、ブログのコメント
≪ NY株も上海株も小康状態の中で、日本株が急落している。
日本株も「弱気相場圏」入りしたと思われる。
投資家の心理的ダメージ修復には時間を要する。
日経平均1万6千円、円115円、原油25ドル近傍へ相場が一斉に
大きく揺れるときが、全員弱気による売りのクライマックスになりそうな展開。
それにしても、新年から日本株 2勝10敗 となると、未体験ゾーンである。
米利上げと中国経済は、政策対応で、少なくとも止血剤的効果は見込める。
問題は、政策対応が効かず、制御不能に陥った原油相場だ。
原油安は原油輸入国の日本にはプラスといったところで、投機主導の相場
には軽くスル―されてしまう。先物空売りが急増すれば買戻しが入るという
市況の法則も通用しない。下がったら、もっと売る、というモードに入っている。
俯瞰すれば、原油市場は、新常態の需給均衡価格を荒っぽく模索している。
20ドル台では、供給サイドの新規油田開発がストップするので、長期的に
需給は締まると分かっていても、相場は下方へオーバーシュートしてしまう。≫
かなり、厳しい局面に入っているようだ。≫
▼ この文章は、数日前に書かれたが、あれよとというまに、
「日経平均1万6千円、為替115円、原油25ドル」へ相場はふれている。
「前もって決断した5年前の事業清算は正解」と思わせる大津波の本格到来か。
で、これも偶然、以下の2013年01月22日(火)、2012年01月22日(日)の
< * 死に至る無限ループ 『財政恐慌』浜矩子著 >
< * 日本経済の行方 「ファイナル・クラッシュ 世界経済は
大破局に向かっている!」〜3954, ファイナル・クラッシュー6 >
に、脈絡がつながっていく。 納得である。
・・・・・・
4329, 財政恐慌 −5
2013年01月22日(火)
* 死に至る無限ループ 『財政恐慌』浜矩子著
以下の抜粋部分は近未来の財政破綻と恐慌を明確に分析している。
これは日本だけでなく、アメリカ、欧州も同じこと。最後のリンゲルをうち
終わった後の近未来の日本の惨状を考えると惨憺たる思いである。
ーまずは、その辺からー
≪ 恐慌とは何か。それは、要するに経済活動のシック死現象だ。
劇的な形で、あっという間に経済活動がマヒ状態に陥る。そうなれば、
人々は恐れ慌てる。だから、恐慌という。このとてつもなく怖い現象を、財政が
引き起こす。そのようなとんでもないことが起こる世の中になった。それは、
なぜか。グローバル時代においては、ヒト・モノ・カネが国境を越える。
ところが、財政は国境を越えられない。国境を越えられない財政が、
国境を越えたヒト・モノ・カネの動きが引き起こす様々な大問題に対処
しなければならない。そのことが、いまだかってなく重い負担になっている。
その重みに耐えられなくなった時、起こってはならない財政恐慌が発生する。
ご承知の通り、財政政策というものは、景気変動による経済活動の浮沈を
ならす機能を果たす。財政にそのような役割を付与すべしと唱えたのが、
かのケインズ。 経済活動が大膨張と大縮小の間を行ったり来たりし、その度
ごとに人々の生活を痛めつける。この極端な循環現象から経済社会を解放しよう。
そこに、財政政策のそもそもの眼目がある。
その意味で、極めて雑駁に言えぱ、要するに財政政策というものは恐慌逃避
[5]続きを読む
01月22日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る