ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■脳がよろこぶ話 ー4
少し手の込んだ事情があります。それは、彼らは、彼らに都合のよい西洋の思想や学問を取り入れて、それを
「科学」といい、自らを「専門家」といったことです。 「西洋の学問」=「科学」=「専門的」=「先進的」であり、
これに対し、「日本的思考」=「非科学的」=「大衆的」=「後進的」とみなした。その上で、自らの身を前者の
「科学」「専門家」「先進的」の方に置いたのです。 これは、「世界」"「先進的」「普遍的」であり、対して
「日本」は「後進的」"「特殊的」というあの図式と同じ。この両者を重ね合わせ、知識を身に付けた知識人は、
あたかも日本の外に立って日本を眺めつつ、その特異性を批判する、という特権的立場を手に入れたのです。・・
(中略) ・・この潮流からすれば日本はヘンだ。だから、世界へ向けて国を開かないと、世界の潮流に乗り遅れる」
というのです。実は、この発想は、必ずしも「世界」と「日本」に限りません。「世界」は普遍的で先進的であり、
「日本」は特異で後進的であるという発想は、もっと根深いものをもっています。それは日本の近代化そのものを
支えてきた思考様式だったのではないか。この「世界」を「東京」に、「日本」を「田舎」に置きかえてみよう。・・≫
▼ 哲学の構造主義は、「世界」=先進国は普遍的で先進的で、僻地の住民が果たしては特異で後進的か?を、
 問うている。それまでの欧米は、自分たちは文化人で進んでいる。それを遅れている南米、アフリカ、東洋に普及
させるという建前で、世界を侵略をしてきた。しかし、その誤魔化しが何時までも続く訳がない。日本の開国という
強迫も、西欧文化に乗り遅れる、という刷り込みではないかと、著書は問うているのである。しかし、ネット社会は
否が応にも開国を迫る。真の支配層はネット化で、それぞれの国や社会の開放で、支配力を強化するのが狙い! 
 ・・・・・・・
3850, ツレがうつになりまして −1
2011年10月10日(月)
 「ツレがうつになりまして」という映画を見てきた。 TVでも放映され話題になったストーリー。 ところで、
もう亡くなってしまったが、前の会社の取引先の営業の担当が創業当時から高校の後輩ということもあり、隙間時間に
暇を持て余していた私のところに息抜きに来ていた。ところが20数年前のバブル崩壊直前に重い躁鬱病になって
しまった。その症状のまま営業や知人先に回るので、再発すると周囲から「彼が再発をした」と、電話が入っていた。 
躁の時は、晴れやかに飲みに誘われ、しかし直前に断りの電話が入る。 鬱のときは、目が据わり今にも自殺でも
しそうな暗い顔で、再発の報告と相談に来ていた。 私も若い時から数多くの挫折体験をしてきたが、宗教書や
精神科学の本の言葉で、何とか危機を乗り越えてきた体験があるので、痛いほど彼の悩みと症状が分かっていた。 
その時に彼に言い続けたことは
≪ 躁鬱や分裂病などの精神病、精神症は心の風邪で何にも恥ずかしいことではない。風邪をひいて恥ずかしい、
 という人はいないのと同じ。 上司に正直に現状を報告し、直ぐに医者にいって治療すべき。医者の言うとおりに
すれば、それ以上悪くなることはないし回復は最短になる。とにかく拗らせないで治療すること。拗らせると
廃人になり鉄格子の奥に隔離されることもある≫と。
 15年間に大きな躁鬱の波は3〜4年に一度は来ていたが、その都度、初めに飛び込んでくるのは私のところ。
欝にしろ、躁にしろ、本人や奥さんから状態を聞くと、それはすざましい。聞いているだけで背筋が寒くなる話しが
山ほどある。しかし瀬戸際の経験を重ねるうちに、自分で医者に行き、一時入院をするようになっていた。 
会社は管理職からヒラになったが、最後まで病気と付き合いながら職に留まっていた。「精神病」と「精神症」
の境は、他人に危害を加えるかどうか。その辺はギリギリでセーブをしていた。彼の場合、多くの友人がいて、
その失敗を見守って許してくれる人間性があった。営業先には病気を逆にネタにしてしまう逞しさもあった。 

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10月10日(金)
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