ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■4905,「事業人生を決心して45年」の語り直し ー49
保つことが、今後の人生を生きる上で重要になります。経験上、ポジティブなことに目を向けた方が
生きやすいため、注意力や記憶力という‘限られた資源’を、ポジティブなことに当てるようになるのです。≫
 ー 老いはポジ寄りに意識的に向けないとネガティブに陥る傾向にある。なる程、この年齢になって
気づいたことは、年齢に気持ちが追ていけないこと。実際のところ、心の精神年齢の調査では50、60歳代で
6歳の差があるという。アメリカでは、男が15〜6歳、女が22〜23歳もあるという。私は10歳近くは若い。
というより、年齢に気持ちがついて行けない。
・・・・・・・
2011年08月19日(金)
3798, まずは「自分の世界の自覚」から!
  * 世界内と世界外
 40歳の頃から20年間にわたり世界の秘境・異郷に熱中したのも、その世界の凄みに引き付けられたことがある。
それぞれの世界は、それぞれ他から隔絶され、それぞれの時間が流れているのを実感させられる。その世界を対比
することで、いかに自分の世界が小さく、脆い現象世界に存在していることに気づかされる。ここで世界を象に喩えて
いるところが面白い。その皮膚の襞が、それぞれの社会。そこの寄生虫が我われと見ると、わかりやすい。 
問題は、それぞれの寄生虫は、そこが全世界と思っていること。それを知るには、世界外に出てみないと分からない。 
人間は世界内存在とハイデッガーが述べたのは、そのことである。
  ーまずは、渡辺昇一著 「知的余生の方法」の ≪自分の世界の自覚≫ よりー
【 ここでは人間の「世界内」と「世界外」について述べてみたい。 
  こんな句がある。< 虫けらは やはり自分の世と思い 阿部佳保蘭 >
毛虫は、住む木の種類が決まっているという。Aという毛虫はKという木の葉しか食べない。その毛虫にとっては
その木の傍に美しい花咲く種の木があろうが、おいしい葉を持つσ種の木があろうが関係がない。Kという自分の木
だけが全世界だと思っている。 この応用はいくらでも応用できる。「象の皮膚の襞につく寄生虫は、自分が
くっついているその襞だけが自分の全世界で、象がどのような形をしている動物かも知らない」というようなことを
言ったのは仏の哲学者ルコン・デュ・ニュイであったろうか。このように虫の立場から見る世界とか、鳥の立場から
見る世界とか、人間以外の動物の目から見る世界の「視点の転換」を教えたのはユクスキュウルという独の動物学者。
哲学史でどう取り扱われているかは詳しくは知らないが、人間の思考法を大転換させる業績だと思う。
 木田元さんは近代西洋哲学の、特にドイツの哲学者ハイデガーの権威である。・・・木田さんはハイデガーの
『存在と時間』の訳を読んで発奮されて東北大学の哲学科に入学され、哲学者になられた。ハイデガーを本当に
理解したいと思ったからだと言う。当時の私は中学の教科書のほかには、佐々木邦の『珍太郎日記』とか、
吉川英治の『三国志』を耽読していたのだから、暦日年齢的には三、四歳ぐらいの違いなのに、精神年齢としては
十歳以上も違っている。そう言えば、同じ中学の五年先輩の丸谷才一氏の読書歴を見ても、私とは確実に十五歳以上の
精神年齢差がある。その木田さんは比較的早い頃からハイデガーについての著述をなされていたが、ハイデガーを
本当に理解できるようになったのは、ずっと後年で、ハイデガーがユクスキュウルの動物学の影響を受けているのが
わかったからであるという。象の寄生虫の存在を「象の皮膚の皺という世界内存在」ということになる。」・・・ 】
▼ この辺は、カントの論に似ている。カントは五感の能力内でしか世界を認識できないと初めて論じた人。
 寄生虫と、人間の違いは、自分が象の皺の中にいることを実感しているかどうか。それを知るには、長年かけた
教養を積むか、その地を遥か離れなければならない。そういえば、力・愛・知の追求の他に、それらから一歩離れた
価値の追求をしてきたのは、五感の外の(世界外)存在も念頭に入れていたため。
 ・・・・・・・
3433, 電子書籍の衝撃 ー2
2010年08月19日(木)

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08月19日(火)
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