ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6782,閑話小題 〜「美」を感じる心が魂 −2
その意味の深さー絶対的人生の肯定に魂を揺さぶられた思いであった。
彼の「意味」発見のための3つの問い
「私は、この人生で,今何をすることを求められているか」
「私のことをほんとうに必要としている人は誰か。
 その人は、どこにいるのか」
「どの誰かや何かのために、私のできることには、何があるか」
この3つを常に念頭において生きることが,『なすべきこと』
『満たすべき意味』を発見するための手がかりになると、
フランク心理学では考えている。

特に以下の分析のは深く納得をした。

ー自己超越のための3つの意味(価値)ー
1・創造価値: 創造行為を通して得られる意味
          =仕事・子育て・学問・芸術
       ー力への意志
2・体験価値: 体験を通して得られる価値・意味
          =自然・芸術・愛
       ー愛への意志 
3・態度価値: 運命に対し模範的な態度を取ることで得られる価値・
        意味ロゴスの覚醒=対象との一体化
        ※自身が何らかの喜びに満たされていること
       ー知への意志 

人生には発見されるべき価値や意味がある
 (1)意志への自由 (いかなる境遇でも自由意志を持つことができる)
 (2)意味への意志 (意味と目的を発見し充足するのは人間の努力である)
 (3)人生の意味  (創造・体験・態度生きる姿勢の中に意味を見出す)
  ー生きることは価値判断(学習)と選択の連続である

ー私が読んだ本は以下であるー

・「夜と霧」:ドイツ強制収容所の体験記録
 V・E・フランクル 霜山徳爾(訳)  みすず書房 1985年

・「それでも人生にイエスと言う」
 V・E・フランクル 山田邦男・松田美佳(訳)春秋社 1993年

・「宿命を超えて、自己を超えて」
 V・E・フランクル山田邦男・松田美佳(訳) 春秋社 1997年

・「<生きる意味>を求めて 」
  V・E・フランクル  諸富祥彦(監訳)
  上嶋洋一・松岡世利子(訳)      春秋社 1999年

・「フランクル回想録:20世紀を生きて」
  V・E・フランクル  山田邦男(訳) 春秋社 1998年

・「フランクルに学ぶ 」    
  斉藤啓一 日本教文社  2000年

・「どんな時も、人生に‘YES’と言う
  諸富祥彦  大和出版

ー印象的なところを「検索」で調べてコピーしたー
ーーーーーーーー  
『夜と霧』(みすず書房、1971年新版)

収容所での体験を描写することによって語っているのは
「人は変えようのない運命に直面したときでも、それに対して取る゛態度゛と
いうのは自ら選ぶことができる」という真実です。
「精神的自由、すなわち環境への自我の自由な態度は、この一見絶対的な強制状態
の下においても、外的にも内的にも存しつづけたということを示す英雄的な実例は
少なくないのである。強制収容所を体験した人は誰でも、バラックの中をこちら
では優しい言葉、あちらでは最後のパンの一斤を与えて通って行く人間の姿を
知っているのである。そしてたとえそれが少数の人数であったにせよ
――彼等は、人が強制収容所の人間から一切を取り得るかもしれないが、しかし
たった一つのもの、すなわち与えられた事態にある態度をとる人間の最後の自由、
をとることはできないということの証明力をもっているのである。「あれこれの
態度をとることができる」ということは存するのであり、収容所内の毎日毎時が
この内的な決断を行う数千の機会を与えたのであった。その内的決断とは、人間
からその最も固有なもの――内的自由――を奪い、自由と尊厳を放棄させて外的
条件の単なる玩弄物とし、「典型的な」収容所囚人に鋳直そうとする環境の力に
陥るか陥らないか、という決断なのである。」

 生きていれば、誰しも避けがたい苦悩に直面するわけですが、そういったときに、
「どのような゛態度゛を取るのか」というコトが問題となってくるのだと思います。

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10月09日(水)
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