ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5872,トランジション 〜人生の転機に、トランジション理論 〜6
と太平洋へ乗り出す者が現れ、この広大な海洋世界に散在するほぼ全ての島が
植民された。体格や体力でみれば決して自然界の強者ではない人類が、こんな
ことを成し遂げたのである。生物進化史の尺度からみれば、一瞬とも言えるほど
の短期間で。その旅路には、恐竜が経験しなか三酷寒の地、海、砂漠、高山など
様々な自然障壁が待ち受けていたが、彼らはそれを越えた。
・そのとき人類は、身体が新慨境に適応進化するのを待つのでなく、他の生物
がやったことのない新戦略をとった。技術を創造し、継承.発展させたのである。
衣服、住居、移動手段としての舟などを生み出し、火の管理や食料心存法を
開発・改良する行動的柔軟性がホモ・サピエンスの大拡散を可能にした。
・かつての世界には、ジャワ原人、フローレス原人、ネアンデルタール人など
の異なる人類が共存していた。その多様性は今では失われ、現在いるのは
ホモ・サピエンスだけとなった。しかしその幅が、世界中にいる。
世界のどこに行っても、我々のなかまに会える。当たり前すぎて気づかない
かもしれないが、これは自然界の常識からかけ離れた、異様な状態なのである。
私はこの異様さこそが逆に人間の凄さであると思う。≫
▼ 生物は己を環境の変化に合わせて変えてきたが、人間は、環境を己に
合わせて変えてきた。牧畜と農業と住居。そして村と都市。それを統率する
権力者と、その同調者たちと、その奴隷化され搾取される3分の2の従属者。
権力者3%、同調者30%、従属者67%の比率は、ギリシャの時代も、現代
のアメリカ社会と全く変わってない。表立ってないのは、ただ、オブラートに
包まれているだけのこと。とはいえ、この環境を人間に合わせて作り変える
仕組みも、そう長くは続かないことがハッキリしてきた。で、偶然だが、
以下につづく。
・・・・・・
5142,知の逆転 〜�
2015年04月13日(月)
ー知の逆転ー
* 帝国主義の終わり ーC (民主主義の限界と、ネット)
対談相手 〜ノーム。チョムスキー
帝国主義の限界が見え始めてきたが、まだ当分の間は続いていく。
新しい時代に入り世界の枠組みが激変を始めた現在、民主主義も
限界にあるようだ。 〜インタビュアーの質問に
≪ ー侵略者はいつだって、気高い志に燃えているー
もしブッシュをインタビューして、真実についてどう考えるかと聞いたら、
おそらく真実は素晴らしいもので、自分は真実というものに挺身するつもりと
いうでしょう。ヒョッとしたらヒトラーも同じように・・
アメリカ南部の奴隷所有者たちも実際かなり的を得た論理を重ねていた。
ー民主主義の限界ー
アメリカは世界中で最も自由な国のはずだが、国内に力の不均衡がある。
情報システム、メディア、広告などが、ほんの一部の手に集中している。
巨大な力を持つアメリカの企業は、地球温暖化というのは根拠のない仮設
に過ぎないと、大衆の説得を試みていて、しかも成功しつつある。
人為的な理由による地球温暖化を信じているのは人口の3分の1にすぎない。
先の(2010年)中間選挙で当選した共和党の大部分は、温暖化を否定。
共和党の主要委員会の若いリーダーは、「そんなことを神が許すわけがない。
神が許すわけがないことは存在しない」と言ったのです。
ーインターネットなどの垂れ流しの情報は、情報がないのと同じー
生物学者が、ハーバード大学の図書館にある全ての論文を読んだところで、
ほとんど何の役にはたたない。 生物学でノーベル賞をとるような人は、
論文を片っ端から読むような人でなく、何を探すべきか、何が大事か、
ということがわかっている人です。だから、こちらで大事なことを拾い、
あちらで大事なことを拾うという風に働く。・・・
世界事情も同じで、何が必要か知っておく必要がある。そのために、
理解あるいは解釈の枠組みというものをシッカリと持っていなければ
ならない。これを個人で獲得するのは大変で、機能している教育制度や
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04月13日(木)
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