ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5571,閑話小題 〜せこいのは、日本の民度
4841,「事業人生を決心して45年」の語り直しー15
2014年06月16日(月)
  * 40年前の御家騒動の顛末
 父は全てを知って、自分亡き後は、
<私と、実兄と、姉夫婦が、平等の立場で闘え!>と、条件を整えてくれた。
当時の姉夫婦との経験差が歴然としていることを憂慮、姉夫婦にハンデを与える
ため、生前贈与をしてくれていた。姉夫婦にとって、二人分の権利をアテにして
いたが、姉一人分だけだった。それが大きは不満だったのを見てとった。
父にしてみれば、年に当時の、一千万近い社交費を数年来、使っていた姉夫婦に
怒りが蓄積をしていた。 父は親戚など幾つかの遺産争いの仲介を頼まれ、
その実態を熟知しており、生前贈与をすることで、姉夫婦の独占を防いでくれた。
 私には『これは御前の為!』と、こっそり教えていた。『専務は補佐としての
運営能力があるが、経営能力はない!』とも。それに私は、『以前から商売の本質
が解ってないことを、自分も見抜いていた!』と、答えていた。
争いが起きた時点で、ジャスコ、いとはん、の勤務と、千城台ビルと、養老乃滝と
ベーカリーの立上げを含めた6年で、創業のベース(無心で全てのエネルギーを
計画に叩きつけるベース)が出来始めていた。さらに、目標に対する自己能力の
限界の設定と、不足部分の見極めと、その補充手順を身に付けていた。更に、
それを楽しむことも。 「いとはん」でドルショック、「千葉の千城台」で
石油ショックを経験。震災クラスの歴史的事件が長期投資には、必ず起こる前提
で計画をたてておく必要性を肌で感じ取っていた。そのため長期投資のビル建設
では、「建物は売り前提に、(建設単価が高くても)買い手の用途変更を前提に
した設計をすべく、柱を壁側に置くか、極力少ない、スケルトン可能な鉄骨鉄筋
にすべし」が、父の極意。 これを書いて気づいたのが、千城台ビルは父が私を
通して造った最後の仕事だったこと。父は、太平洋戦争で長岡空襲(ブラック
スワン)で、ほぼ全ての財産を失った経験から、常に時代の激変を前提に計画を
立ることを知っていた。それがスケルトン可能なビルの設計と、建設になっていた。
それもあって、三年前の物件など、手がけたビルは、売りに出すと即売になった。
それもこれも、父の魂が宿っていたからである。それでも三羽のスワンの到来で
一瞬のうちに飲まれたのだから、諦めもつくというもの。この先、スワンが何羽
も先に控えての『東京オリンピック』。 幸あれ!である。
主要各国は、それを知って、何処も手を上げなかった中での、これ。 
絶対的ミスを、石原、阿部コンビがしてしまった。
 話を戻すと、次は実兄と義兄の衝突!それも姉夫婦にとって計算の上!
が見て取れた。 その渦中、急遽、母親から長岡に呼び出される。
『私の持分の株式と、本店の私名義の不動産を私に譲れ! その見返りに、
千城台ビルと新潟駅前の更地を与える』と・・ 何の事か直ぐに理解で
きなかったが、姉夫婦の次の戦術に母が乗せられたことを悟る。
戦中戦後と父親と苦労を共にした母が身を引けというし、悪くない条件。 
その場で即断。直後に、名義変更になった。が、それでは話が収まらない。
・・・・・・
4474,最悪の結果に隠された、お宝は?  ー2
2013年06月16日(日)
  * 「時代と事業からの引き時のサインと、決断!」が、奥の正体
 先回、「最悪の結果云々」と書いたが、私の人生から見れば、最善の結果とも
解釈出来る。まる三十年の最終日の記念日に、偶然としても事業を終え、一年も
しないうちに六つの抵当物件が売れ、金融負債以外は、ほぼ負債ゼロ。 
「早々に隠遁の生活に入り、老いと死に準備に本気に入るように!」と、
65歳を区切りにするため三羽の黒鳥を遣わせた。これが人生から私への贈物。 
勝手に隠れたお宝の正体と正当化と見てとれるが・・
 創業時点から(万一を考えて)親戚や家族には一切、事業には入れなかった。
長期装置産業のため、大きな変動を幾つか乗り越えなければならない。

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06月16日(木)
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