ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5572,突然、余命宣告を受けました ー②
            『あの世へ逝く力』 小林玖仁男著
   * 「命の終わり」と向き合う十一日間
 久しぶりに会った学生時代の友人が『進行性ガンになって、余命を告げられた」
と、真剣な眼差しで語っていた。心の内は、「恐怖」を「覚悟」に変えようと
する血みどろの葛藤の筈だ。 死に対する心の準備は、いくらしておいても、
足りることはない。「神様が存在するか否かではなく、存在してもらわないと、
人は生きられない」と、以前に聞いた言葉が心を過ぎる。死への心の準備は、
10年、20年スパン、いや一生の積重ねが必要だ。
 これは、<死の前に整えたい気持ちの準備書> である。
≪ 〜生まれるのも死ぬのも、自分では抗えない〜
 死の宣告。・・そういう病に陥っていると知り、気持ちが動転し恐怖に
おののきました。 ・・心が突然溺れ、早く岸辺に泳ぎつかないかと溺死
しそうな恐怖の中にいました。経験したことのない葛藤や、叫びたいような
絶望が押し寄せてきました。これがパニック障害なのか。まずは何としても死の
「恐怖」を「覚悟」に変える。どんな悩みも困難も 時間が解決してくれる。
余命宣言を受けて、ほぼ10日間、家族や親や友人にカミングアウトをし、神社、
仏閣に行き・・・ それをマトメルと
・一日目:破裂しそうな思いを言葉にする
  〜どう逝くべきかは、自分にしか答えを出せない
  自分の内の不安を言葉で曝け出す。
・二日目:「やっておいて良かった」を大切にする
  〜人は最後に、自分の成果物が欲しくなる。
  大きい、小さいでなく、納得できるものを探す。
・三日目:死への旅の「行程表」を手に入れる
  〜死は誰もが通る道だから、元気なうちに行程を知っておく
・四日目:ジタバタする。泣き喚く。我慢しない。
  〜素直に泣いていい。無駄な抵抗をしてもいい。
  みっともなくても、自分の感情をさらけ出す。
・五日目:頼れるもののリストを作成する
  〜八方に手を尽くし、体が苦しくならないうちに心の決着をつける。
・六日目:パワースポットに行ってみる
  〜不条理なことは神頼みでもいい。できることは何でもやる。
・七日目 自分の心のふるさとに行ってみる
  〜自分の原点がある場所に行ってみて、幼児期の名残りを感じとる。
・八日目: 占い師に運命をみてもらう
  〜死期を知ると、人生はより有意義で濃くなる。
・九日目:自分の意思を託す人を見つける
  〜人が死んだあとに残るものは、集めたものでなく、与えたもの。
・十日目: 今まで行ったことのない場所に救いを求める
  〜祈るということは、自分との対話。ゆったり呼吸をし気持ちを鎮める。
十一日目: ライフコーチに会ってみる 
  〜人は言葉にしないと何も整理できない。 心の中を書き出せば、
  新しいことに気づける。・・・ ≫
▼ 大変な心の葛藤が伝わってくる。カミングアウトをして、10日余りで、
 これだけの知識の収集と、気持ちの整理に至ったエネルギーに、ただただ
驚かされる。自分が地球に何をするために、生まれてきたの探求の掘り下げが
少ないが、あとは時間の経過で、知ることになるだろう。 当人にとって、
二年以内に死刑執行の判決を受けたのと同じである。私が26〜27歳にかけて
の一年間、一年の余命宣言を受けた父と、事業創業の準備に入った。父親に
とって、末息子への創業ノウハウの伝授という有意義な研ぎ澄まされた時間
であった筈。そのノウハウの伝授より、死を宣言され、その前で、呆然と
佇む人間の弱さを一年かけて観察させてもらった方が、学びになっていた。
親に不信感しか持てないか、心の底から感謝できるかが、人生の分れ目になる。
準備不測の者に対して人生は残酷である。 準備不足とて、死の前では同じ?
・・・・・・
5207,ネット時代のシネマとドラマのコラボ 
2015年06月17日(水)
  先々週にみたシネマ『予告犯』が面白かった。 〜ネットで検索すると、
【 ある日、Tシャツ姿に、新聞紙製の頭巾を被った謎の男がネットに奇妙な

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06月17日(金)
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