ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■4923,パワレルな知性 ー1
やってみると分かります。 全部、逆風なんですよ。例えばべーリング海峡を渡るときに、
風速5〜10Mのいい風というのは西から吹く。 僕はアラスカからシベリアに行くわけですから、
東風が欲しい。しかし、東風は風速15M以上になることが多い。  
たけし〕どうしてアフリカで生まれた人類が全世界に移動したと言われているんですか?
関野〕研究者によって意見が違っていて、僕は最初、「あの山を越えたら何かあるんだろうか」
という好奇心、あるいは「あの山を越えたらもっと獲物がいて、いい暮らしが出来るんじゃないか」
という向上心で心で動いていたと思っていました。もしそういう好奇心とか向上心とか、いわゆる
進取の気性に富んでいたなら、一番遠くまで行った人たちの末裔のはずです。
たけし〕そういうことになります。
関野〕ところが行ってみたら逆でした。南米最先端に行った人は一番弱い人なんです。
 そこでは狩猟生活もできない。ホタテとかカニをとって生活をせざるを得ないんです。
どうしてそんなところに移住してきたのだろうと考えてみると、弱いからじゃないか。
 例えば、あるところが住みよいとなれば人ロが増えていきますよね。
たけし〕 そうなると誰かがふき飛ばされる人が出てくる。
関野〕ええ、誰が出ていくかが問題になる。強い人出ていきません。そこで、はじき出された人が
 フロンテアに行くわけです。滅びてしまう人も多いと思いますが、そこでバイオニアになれた人が
生き残れる。
 創意工夫を働かせて適応した人が「住めば都」に変えてしまう。そこでも人口が増えると、
また弾き出される人たらが出てくる。だから、日本は弱い人の吹だまりだと思う。それ以上、
東に行けないわけですから。
たけし〕日本人がもともと弱い人間の吹だまりだというのは面白いね。
関野〕それはイギリスも同じですね。もっと西に行けない。ところが、いいか悪いかけ別にして、
 日本はアジアを制圧しようとしたし、イギリスは世界を制覇しようとした。だから、もともと
弱いといって、いつまでも弱いわけしでない。弱いから逆にいろんな知恵を使うわけです。
元もと人類はその誕生のときから、弱いから知恵を使って生きてきた。 》
▼ 強みは、弱者の苦労から湧き出る知恵から生まれる。決して野心を持って挑んだ訳ではない。
 弱者の知恵こそ、力になる。弾き出した方はといえば、変化適応能力が無くなり弱者になっていく。
 何処かの国か、地域そのもの。脱皮できない蛇は死ぬ。
・・・・・・
4181, 呪いの時代 ー1
2012年09月06日(木)
                     「呪いの時代」内田樹著
 なかなか時代の特質を捉えた面白い本である。バブルと、バブル崩壊を経た後、日本は
20年以上も下降曲線をたどっている。経済大国と言われたのも遠い過去になりつつある中、
人々は、その環境の中で互いに呪い、怒りをぶつけあっている。そして中流社会が崩壊を始め、
総下流化社会になりつつある。そこでは互いに呪い、一部勝ち組を呪う時代になっている。
呪いは人間としての悪い意志、否定的な情動であるが、その核心部分には他者の全面否定と
破壊と殺意が内蔵されている。自己崩壊は他者への憎悪となり自他とも傷つけるだけでない、
未来へ希望と友愛を損傷する。「呪いの時代」は、言い得て妙である。
  * まずは、第一章 呪いの時代より
≪「呪い」は今や僕たちの社会で批評的な言葉づかいをするときの公用語になりつつあります。
「弱者」たちは救済を求めて呪いの言葉を吐き、「被害者」たちは償いを求めて呪いの言葉を吐き、
「正義の人」たちは公正な社会の実現を求めて呪いの言葉を吐く。けれども彼らはそれらの言葉が
他者のみならず、おのれ自身へ向かう呪いとしても機能していることにあまりに無自覚のように
思われます。20年ほど前、まだ僕が学会というところに顔を出していた頃までは、学会発表後の
質疑応答で、「あなたは…の論文を読んでいないのではないか」とか「周知の…についての言及が

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09月06日(土)
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