ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■4909,世界の美しさをひとつでも多く見つけたい ー3
「ご老人は謎だらけ 老年行動学が解き明かす 」佐藤 眞一 (著)
* 「長寿者は少食」という、間違った思い込み
両親をはじめ、若い時から老齢の人との接点が多く、人生を充分に生きた人たちのエキスを
得ることができた。最期は脳梗塞やガンなどで亡くなっていった。それぞれが壮絶で、生きた
人生のとおり死んでいったが、死んでしまえば、それまで。 身近で知る限り、80歳辺りから
一年一年、急激に体力が落ちていく。中年まではメタボにならず、老齢期に入ったら、
逆に痩せ過ぎない方が良いようだ。長寿の人は、小食というより肉にしろ魚にしろ何でも
食べる人が多く、食事を楽しみにしている。愚痴は少なく、明るく何事にも興味を持つ性格が共通。
それと孤独の人は認知症になりやすいという。人の接点が少なくなり、それが存在理由を小さくし、
内に篭もる。それが認知症を進める。 一般的に男の方が定年後、横の関係が出来てないため
孤立傾向になりやすい。妻に先立たれると、孤立する傾向が強くなる。そこで個食が孤食になり、
その寂しさからアルコール依存症になっていく。 一度、アルコール依存症になると、倒れるまで
飲まないと気が済まない状態になる。その結果、孤独死。孤立する原因に、時どき新聞ネタになる
「ゴミ屋敷の住人」の主がいる。老人の判断基準で分別が出来なくなり、苦情などでゴミを
捨て辛くなり、その結果、家はゴミの山になり近所との軋轢が出てしまう。この傾向は全国的に
エスカレートしている。 私の場合も、家内に先立たれたら直面する可能性がある。
自分の年齢と、その自覚の差異が7歳もあるのが問題の一つ。精神の老いに生活が追いつけなく
なる問題である。 もう一つ70歳を過ぎると免許証の返納を勧められる。しかし本人にとって
最後の砦を失うことになる。危ないという自覚がないから、尚のこと。歳をとり日常生活で
イライラすることが多くなるほど、車の運転は自己効力感が強くなり、貴重な楽しみになっている。
それを取り上げると、気力も何も無くしてしまう。いずれに、直面することになると思うと暗くなるが、
今日一日を精一杯生きていくしかない。老人化も、冷静にみれば面白いもの。
生きているだけ儲けもの?
・・・・・・
3802, 哲学人 ー�
2011年08月23日(火)
* 驚きを忘れた人々 (P/29より)
【 あらゆる意味とあらゆる目的がこの世界のなかにあリ、価値と道徳は人間によってつくられる、
つまり、価値と道徳は社会的・歴史的に形成されるのである。真実はミステリアスであるとの意見を
『彼ら』は理解できず、それゆえ人間の経験の意味するところは私たちの理解を超えているのかも
しれなといった意見を、まわりくどい戯れ言(その正体はやはり宗教的なもの)とみなした。
私にとってこの態度のどこがいちばんなじみにくく、理解しがたかったというと、それは私たちが
存在していることに、というより、なんらかのものが存在していることに驚異(あらゆるものが奇跡に
ほかならないということ)を感じる感覚が欠けているという点である。 結局のところ、深く考えなくても、
子どもくらいの思考力さえあれば、私たちの経験のきわめて一般的かつ基本的な特徴すら私たちは
自分では気づいて当然なのに、私がいま述べているような人々はその点を見抜けなかったらしい。
ある種の常識的なものの見方がほぼ正しいということを自明だととらえているようだが、私にとって
自明だったのは「常識は正しくない」ということだった。
あっという間に不可解さと自己矛盾の泥沼に嵌ってしまうからである。さらに正直に言うと、
「『彼ら』は常識的な世界観を否定することをばかげているとみなしたけれども、私からすれば、
それを容認することこそばかげていた。彼らの見解は、その基盤を顧みないあいだしかもちこたえ
代物だった。はなはだ浅薄であったばかりか、支えとなるものはなく、ぽっかりと宙に浮いて
いたのである。『彼ら』の見解の根本を問いただしても、そうした疑問はことごとく退屈で的はずれ
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08月23日(土)
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