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★予防と審美専門★【小林歯科クリニック】
by DIARY
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■口腔がん−3 口内炎かと思っていた
読売新聞医療ルネサンスから・・・

大相撲の元前頭筆頭・薩洲洋の立田山裕教さん(62)は、昨年2月頃から、舌の裏側が引っかかるような感じが気になっていた。
痛みはなかったため、自然に治ると思い、鏡で見て確認することもなく、そのままにしていた。

しばらくして違和感はなくなった。
治ったと思い、すっかり忘れていた夏頃、ぶり返した。
8月上旬、東京都内のかかりつけの歯科医院で診てもらうと、舌の裏に病変があり、「大きな病院で詳しく調べてもらった方がいい」と言われた。

口腔外科のある総合病院を紹介されたが、診療は2か月待ち。
大学病院出身の医師がいる別の歯科医院で「がんの疑いがある」と告げられた。
下あごの歯肉と舌の間の「口底」という部分に、白色が交じった赤く硬いしこりが確認された。

すぐに東京医科歯科大歯学部病院を受診。
顎口腔外科教授の原田浩之さんは、患部の組織を採取して調べた結果、「口底がん」と診断した。

口底の粘膜は、舌や下あごの骨とつながっている。
がんが進行すると、これらも含めて切除しなければならない。
また、このがんの患者は、食道など上部消化管のがんになる頻度も高いとされる。

立田山さんのがんは、口底の左側にあり、2センチに満たない早期のがんだった。
1週間余り後には9月場所も迫っており、かなり迷ったが、手術を受けることにした。

9月中旬には、がんのできた部位を切除し、右の太ももから3センチほど切り取った皮膚を移植した。
コンピューター断層撮影法(CT)の検査で、左あごの下の顎下腺に唾液の成分のカルシウムが固まった「唾石」も見つかり、顎下腺にあるリンパ節と一緒に摘出した。

2週間後に退院。
しゃべりにくさも1か月ほどで慣れ、今は手術前と同じように話せている。
陸奥部屋の年寄として後進の指導にあたる立田山さんは「単なる口内炎だと思っていたが、認識が甘かった。早い段階で治療が受けられて本当に良かった」と話す。

口底がんは特に、喫煙や飲酒がリスクを高めると考えられている。
それまで1日20本のたばこを吸い、現役時代から度数の強いアルコール飲料を飲んできた立田山さん。
今もアルコールは適度に楽しみながらも、たばこは手術前にきっぱりやめた。

原田さんは「口内炎のような症状が2週間以上続いたら、がんの疑いもある。
口の中の異変や違和感が続いたら、速やかに歯科医院を受診してほしい」と呼びかけている。
04月27日(月)
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