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On the Production
by 井口健二
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■オールド・オーク、マテリアリスト 結婚の条件、スマッシング・マシーン
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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※「全て選択」の表示が出ますので、選択してください。※
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『オールド・オーク』“The Old Oak”
2019年10月20日付題名紹介『家族を想うとき』などのイギリ
スの名匠ケン・ローチ監督による2023年の作品。2016年製作
の『わたしは、ダニエル・ブレイク』、『家族を想うとき』
と共に英国北東部3部作の最終章とされる作品のようだ。
舞台は2016年、英国北部の炭鉱町。同国の炭鉱も日本と同じ
斜陽産業のようで、町は寂れて空き家も目立っている。そん
な空き家の一つに地元のヴォランティアの斡旋でシリアから
の難民の一団が引っ越してくる。
しかしその引っ越しには最初から冷たい目が向けられていた
もの。それでもその引っ越しを手伝っている地元のパブの主
は毅然とした態度で対処していたが…。彼が営むパブの常連
客からも非難の声は上がってくる。
そんな中で難民の女性が愛用のカメラを壊され、頼られたパ
ブの主は長く閉ざしていたパブの別室を開けてそこにあった
古いカメラを修理の当てに提供する。そしてその部屋には炭
鉱町の歴史を綴った写真が飾られていた。
出演は英国北東部3部作全てに登場のデイヴ・ターナー。元
は現地の労働組合役員で、前2作の製作の際に手伝いをして
いた流れで本作のオーディションに参加、主演に抜擢された
そうだ。
他にイスラエル占領下にあるシリアゴラン高原出身のエブラ
・マリ。元慈善団体事務局員のクレア・ロッジャーソン。そ
してローチ監督の1991年作『リフ・ラフ』などのトレヴァー
・フォックスらが脇を固めている。
脚本はインド出身で1996年ローチ監督の『カルラの歌』以来
の盟友とされるポール・ラヴァティが担当している。
日本でも地方に行くと多くのシャッター街が見られるが、英
国も同様のようだ。しかもその原因は政府の失政に依るとこ
ろが大きいようで、その非は日本よりも深刻なのかもしれな
い。そしてそこに難民が送り込まれた。
日本でも異国の人々との軋轢はいろいろ問題にされて来てい
るが、その状況は民衆の右傾化を呼びさらにそれを深刻化さ
せる。そんな状況は日本の現状ともぴったり重なるような作
品だった。
ローチ監督の作品は今までにもいろいろ観て来ているが、正
直に言って今までの作品は素晴らしいものであってもやはり
英国(ヨーロッパ)の話であり、観ていて多少の距離はあった
感じがする。しかし本作は違う。
それは正に今の日本が直面している問題に関るものであり、
今の自分に直接訴え掛けられているものだった。僕は恐らく
ローチ監督の作品で初めて涙を流した。こんな気持ちに多く
の人になって貰いたいものだ。
公開は4月24日より、東京地区はヒューマントラストシネマ
有楽町、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷他に
て全国ロードショウとなる。
なおこの紹介文は、配給会社ファインフィルムズの招待で試
写を観て投稿するものです。

『マテリアリスト 結婚の条件』“Materialists”
2024年2月紹介『パスト ライブス/再会』がデビュー作で高
い評価を受けたセリーヌ・ソン脚本、監督による第2作。前
作は監督自身の出自にも根差したものだったが、今回も彼女
の実体験に基づくものだそうだ。
主人公は大都市ニューヨークの結婚相談所で婚活のマッチメ
ーカーとして働く女性。今まで難しいとされる婚活を何度も
成功させ、「天性の婚活カウンセラー」とも絶賛される才能
の持ち主だ。
その手法はマッチメイクする2人の感情だけでなく、両者の
「資産価値」も冷静に判断するマテリアリスト(物質主義者)

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03月01日(日)
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