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On the Production
by 井口健二
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■嵐が丘、今は昔、栄養映画館の旅、ARCO/アルコ
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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※「全て選択」の表示が出ますので、選択してください。※
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『嵐が丘』“Wuthering Heights”
1847年に出版され、『リア王』『白鯨』と並んで「英米文学
三大悲劇」の一つとも称される女流作家エミリー・ブロンテ
が遺した唯一の小説を、2018年3月11日付題名紹介『アイ,
トーニャ 史上最大のスキャンダル』などのマーゴ・ロビー
製作、主演で映画化した作品。
舞台は19世紀初頭のイギリス・ヨークシャー。その高台に建
つ家には経済的に破綻した父親と令嬢が暮らしていた。そん
な父親が街から1人の孤児を連れてくる。やがて若者となっ
た孤児と令嬢は相思相愛となって行くが…。
その高台に建つもう一軒の家に商売で成り上がったと思われ
る一家が引っ越してくる。そしてその豪勢な暮らしぶりを目
の当たりにした令嬢はその家の主に憧れ、その求愛を受け入
れてしまう。その一方で若者は秘かに家を離れて行った。
それから数年後。
共演はジェイコブ・エロルディ、ホン・チャウ、シャザト・
ラティフ。他にアリソン・オリバー、マーティン・クルーン
ズ、ユアン・ミッチェル、オーウェン・クーパーらが脇を固
めている。
脚本と監督は2013年1月紹介『アンナ・カレーニナ』などに
出演の女優で、2020年『プロミシング・ヤング・ウーマン』
にて長編映画監督デビュー、同作でアカデミー賞® 脚本賞を
受賞したエメラルド・フェネル。なお同作はロビーの製作に
よるものだ。
物語は男性の目で見ていると何ともはやという感じだが、海
外の映画データベースによると過去に30本近くの映画化があ
るようで、映画の歴史が 120年とすると4年に1本程度の頻
度での映画化となるものだ。
まあそれほどに愛されている原作ということだが、元文学少
女の家内によると「まあ若い女性の願望小説ね」という評価
で、つまりは「ハーレクイン・ロマンス」やラノベといった
類の嚆矢と言える作品だろう。
僕自身は1939年のウィリアム・ワイラー監督版は観ているも
のだが、もう少しは文学的に描いていた感じがする。それに
比べると本作は正にハーレクイン作品で、それは現代的であ
ると同時に原作の本質を突いたものとも言えそうだ。
公開は全米でも2月13日に公開されたばかりの作品が、日本
では2月27日より全国ロードショウとなる。
なおこの紹介文は、配給会社東和ピクチャーズの招待で試写
を観て投稿するものです。
『今は昔、栄養映画館の旅』
劇団「東京乾電池」主宰の柄本明が朗読劇「今は昔、栄養映
画館」(竹内銃一郎原作)を引っ提げ、2025年5月の一か月間
に全国24都市の映画館で行った公演旅のドキュメンタリー。
原作は、映画監督と助監督の2人が完成披露の上映を前にし
た焦燥を描くもので、上映が迫るのに観客は0という状態か
ら突然先輩筋の来訪が伝えられ、座席の確保などのドタバタ
がある種の不条理劇として書かれたもののようだ。
そんな原作戯曲を柄本は「東京乾電池」のアトリエで朗読、
さらに2014年11月に劇団員の西本竜樹と2人の朗読劇として
公演。それを観に来た井上淳一から全国の映画館での上演が
提案されたということだ。
こうして井上が選んだ南は高知、西は広島から、北は新潟、
東は茨城までの映画館24館を巡る公演旅が行われた。そして
本作ではその公演のハイライトと共に、各映画館での館主ら
との交流や同行した劇団員の様子などが描かれている。
監督・撮影・編集は、本作の企画を担当した荒井晴彦監督に
よる2023年9月紹介『花腐し』などで助監督を務めていた竹
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02月22日(日)
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