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On the Production
by 井口健二
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■恋脳 Experiment、僕らは人生で一回だけ魔法…、ゴールドフィンガー巨大金融…、(報告)ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-完成報告会
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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『恋脳 Experiment』
1996年生まれ、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーショ
ン専攻修了の岡田詩歌監督が、大学院修了制作の作品でPFF
アワード2021審査員特別賞を受賞。それにより獲得したPFF
スカラシップの権利を活用して制作された作品。
主人公は幼い頃にはお姫様ごっこが好きだった女性。映画は
彼女の幼児期から始まり、中学生での恋愛?経験が綴られて
から美術大学に通う大学生時代、さらに社会人になってから
の恋愛事情などが語られる。
そこにはかなり打算的な話もあるし、逆に相手側の都合よさ
が強調されているようなものもある。それらは現代の若者事
情ではアルアルなのかもしれないし、昭和世代の自分の感覚
からは少しずれている感じのものもある。
でもまあ全体としては今も昔もあまり変わらない恋愛の様子
が描かれているのかな。特にあまりドロドロした状況がない
のは観ていてほっとする感じでもある作品だった。しかもそ
こにちゃんと擽りがあるのは大したものだ。
出演は2023年3月紹介『忌怪島/きかいじま』などの祷キラ
ラと、2019年8月4日付題名紹介『左様なら』で祷と共演の
平井亜門。さらに2024年10月紹介『敵』などの中島歩。
他に河井青葉、大月美里果、佐藤和太、二見悠、中山雄斗、
門田宗大、関谷翼、小林リュージュ、小野まりえ、川郷司駿
平、佐藤京、中島多羅らが脇を固めている。
作品はエピソードごとに副題がつくオムニバスのような構成
だが、ブツ切れな感じはしないし、それなりの流れもあって
滑らかに観られた。でもまあ各エピソードは今様という感じ
かな。それなりにドライなのも良いのかもしれない。
たださすがの東京藝術大学というか、中で演じられる作品や
パフォーマンスは完成度が高くて、ある種の本物感があるの
も面白かった。特に主人公の作り出す造型やパフォーマンス
は見ごたえもある感じがした。
これらは監督が作り出しているのだろうし、それを含めて面
白い才能の監督が出てきたという感じもした。
PFF スカラシップは過去には橋口亮輔、李相日、荻上直子、
内田けんじ、石井裕也、工藤梨穂らの俊英を輩出しており、
この監督にも期待が持てそうだ。
公開は2025年2月14日より、東京地区は新宿シネマカリテ他
にて全国順次ロードショウとなる。
なおこの紹介文は、配給会社ストロールの招待で試写を観て
投稿するものです。
『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』
2024年3月に放送作家を廃業した鈴木おさむが2019年初演で
続けてきた舞台の朗読劇を、共同テレビジョンで多くの連続
ドラマを手掛けてきた木村真人の劇場長編映画初監督として
映画化した作品。
登場するのは田園の広がる村に暮らす4人の男子。内3人は
幼稚園からの同級生だが、1人は心臓に障碍を持つ虚弱体質
で小学生から仲間に加わった。そんな4人は分け隔てなく協
力して無事に18歳になるまで歩んできたようだ。
その4人が18歳を迎える年の初めに村の重鎮に呼び出され、
村の秘密を告げられる。それは18歳から20歳までの2年の間
に1回だけ魔法が使えるというもの。ただしそれは人の生命
に関るものであってはならないという縛りもあった。
そしてその縛りが破られた場合には、村を大きな災害が襲う
という警告も告げられる。しかしそれは村に様々な影響も及
ぼしていた。そんな中で4人はどんな事態で魔法を使うこと
になるのか…。
出演は“FANTASTICS”の八木勇征、“インナージャーニー”
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12月15日(日)
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