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On the Production
by 井口健二
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■コカイン・ベア、うかうかと終焉、市子
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
※スマートフォンの場合は、画面をしばらく押していると※
※「全て選択」の表示が出ますので、選択してください。※
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『コカイン・ベア』“Cocaine Bear”
密輸犯が投下したコカインを野生のクマが食べてしまったと
いう1985年に起きた実話に基づくとされる作品。
開幕は、森林地帯を飛ぶ小型機から男が麻薬の詰まった多数
のカバンを機外に投げ落とす姿。やがて男はパラシュートを
身に着けカバンの後を追おうとするのだが、投降口に頭をぶ
つけ気を失ったまま墜死してしまう。
一方地上では、麻薬組織のボスが投下されたカバンを回収す
るべく待機していたが、投下した男が墜死したためにその位
置が判らなくなる。それでもボスは配下に森に入って回収す
ることを命じるが…。
その他にもその森には、森林警備隊や麻薬組織の壊滅に執念
を燃やす刑事、さらに幻の滝の写生に向かった小学生とその
後を追う母親など様々な人間が立ち入っていた。そしてその
人々を麻薬を食べてハイになったクマが襲い始める。
出演は、2016年11月紹介『ニュートン・ナイト自由の旗をか
かげた男』などのケリー・ラッセル。2014年10月紹介『天国
は、ほんとうにある』などのマーゴ・マーティンデイル。そ
れに2022年5月26日に他界したレイ・リオッタ。
他にオールデン・エアエンライク、オシェア・ジャクソン・
Jr. 、クリストファー・ヒビュ、ブルックリン・プリンス、
イザイア・ウィットロック・Jr. 、アヨーラ・スマートらが
脇を固めている。
脚本は2020年にマックG監督『ザ・ベビーシッター キラー
クイーン』という作品も手掛けているジミー・ウォーデン。
監督は2018年9月9日付題名紹介『ピッチ・パーフェクト』
の第2作を手掛け、2019年『チャーリーズ・エンジェル』の
リブートも手掛けたエリザベス・バンクスが担当した。
上映はR15+指定になるようで、いやはやかなり強烈な作品。
実話では薬物の過剰摂取で死亡したクマが発見されたという
程度で、人的な被害は報告されていない(巻頭の墜死は実話)
ようだが、事件から40年近くを経てかなり大胆な脚色が行わ
れたものだ。
そしてそれを『LOTR』などのニュージーランドWETA
のCGIで見事に再現している。このリアルさによって本作
がただのパニック映画ではなく、寓意に満ちた作品に昇華し
ていることは確かだろう。
公開は9月29日より、東京地区はTOHOシネマズ日比谷、渋谷
シネクイント他にて全国ロードショウとなる。
『うかうかと終焉』
京都大学卒業でNHKエンタープライズに所属する太田雄史
監督が、社会人演劇ユニットを結成してその第1回公演で上
演、第23回日本劇作家協会新人賞を受賞した戯曲の映画版。
物語の舞台は、東京本郷界隈と思われる場所に建つ学生寮。
その入り口には「退去期限まであと…」と書かれたカウント
ダウンを告げる看板が置かれている。そして残り日数が6日
となった日から物語は始まる。
築100年とされるその寮には自治会もあって、大学側との
交渉も続いているようだが、入居10年という先代自治会長と
男女数人の友人たちは、徐々に引っ越しの準備も進めている
ようだ。しかし先代自治会長にはある思いがあった。
そんな中、退寮者は最後に一言書き残すというルールに従っ
て引っ越して行く学生らが様々な文言を壁に書いて行く。そ
の書き残された言葉を見ながら、残っている学生たちの様々
な思いが交錯する。
出演は1000人の応募者の中から選ばれたという西岡星汰と、
2017年12月紹介『野球部員、演劇の舞台に立つ!』などの渡
辺佑太朗。
また2019年7月紹介『いなくなれ、群青』などの松本妃代、
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08月20日(日)
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