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On the Production
by 井口健二
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■世界のはしっこ小さな教室、NEW RELIGION、古の王子と3つの花、リファッション、ミート・ザ・フューチャー
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
※スマートフォンの場合は、画面をしばらく押していると※
※「全て選択」の表示が出ますので、選択してください。※
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『世界のはしっこ、小さな教室』“Être prof”
アフリカのブルキナファソ、ロシアのサハ共和国、南アジア
のバングラディシュ。それぞれの土地で初等教育に携わる女
性教師の姿を追ったドキュメンタリー。
最初に登場するのはブルキナファソの教師。2人の子供を抱
える女性だが、自らが教育を受けたことの恩恵を語る彼女は
国立初等教育学校を卒業、家族と離れて6年間の任期で僻地
の任地に向かう。
人口2150万のこの国では15歳以上の識字率が41.2%。しかも
公用語のフランス語の他に50以上の言語が話されているとい
う。そして彼女がやってきたのは5つの言葉が話される村。
インフラもないこの場所で活動が始まる。
次の描かれるのは人口97.2万人というシベリアの小国。この
国でも4つの言語があり、しかも遊牧民のエヴェンキ族では
その伝統や言語も失われつつあるという。そんな土地に生ま
れた女性は、民族の伝統を守るため奔走する。
それはユネスコの支援も受けた教育とされるが、トナカイの
引く橇に教材や机を載せて遊牧民のキャンプを巡り、1ヵ所
10日間ずつの授業を行う移動式の学校だ。そして彼女は義務
教育だけでなく先祖の言語や伝統を伝える教育も行う。
最後に登場するのはモンスーンの影響で1年の半分は水に浸
かっているという北部の地域。ここでは結婚を勧める両親を
説得して高校を卒業し、教育者を目指したという女性教師が
ボートスクールに子供たちを集める。
そして法律では禁じられている児童婚が常習されるこの土地
では、親を説得して子女に高等教育を目指させることが彼女
の使命にもなっている。そんな中で姉の結婚が進められてい
るという少女が学校を休みがちになる。
監督は前作では定年間近の老教師の風変わりな授業を追った
というエミリー・テロン。プロデューサーは2012年『世界の
果ての通学路』のバーセルミー・フォージェア。教育問題に
関心を寄せる両者が、世界の果てで教育に全てを捧げる女性
教師の姿を見事に記録した。
作品では3カ国の映像が入れ子で提示される。しかし風景や
展開も異なる3つの物語は混乱することもなく、すっきりと
見ることができた。そしてそれぞれの国での教育の抱える問
題点が巧みに描き尽くされている。
さらにそれぞれが、期待以上の成果を上げていることも見事
に描かれている作品だった。
公開は7月21日より、東京地区はヒューマントラストシネマ
有楽町、新宿武蔵野館他にて全国順次ロードショウとなる。
『NEW RELIGION』
第21回(2018年)文化庁メディア芸術祭で新人賞を受賞したと
いう愛知県出身Keishi Kondoの脚本・監督・編集・プロデュ
ースによるアブストラクト・SF心理ホラーと称する作品。な
お本作はサンティアゴホラー映画祭にて審査員賞受賞の他、
今年のSlamdance Film Festival への参加も決まっているよ
うだ。
主人公は幼い娘を亡くした母親。その後に離婚した女性は、
その悲しみを癒すためかデリヘルで働いている。そんな女性
が客から背骨の写真と撮らせて欲しいと頼まれる。写真撮影
は店からは禁止されていることだったが…。
ところが撮影が進む内に彼女は肉体の一部を喪失して行くよ
うな感覚を覚え、それに併せて亡くした娘の存在を感じるよ
うになって行く。しかしそれはある目的に向かって進む出来
事の序章だった。
タイトルは「新興宗教」というような意味合いだと思うが。
それを宗教と呼べるかどうかは判らないものの、それに似た
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05月14日(日)
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