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On the Production
by 井口健二
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■フリークスアウト、THE KILLER/暗殺者、NO LIMIT, YOUR LIFE
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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『フリークスアウト』“Freaks Out”
イタリアのアカデミー賞とされるダヴィッド・ディ・ドナッ
テロ賞で7冠に輝いた2017年4月紹介『皆はこう呼んだ、鋼
鉄ジーク』の脚本・監督を手掛けたガブリエーレ・マイネッ
ティによる第2作。本作では6冠に輝いた。
時代背景は第2次世界大戦下。そこに登場するのはユダヤ人
イスラエルが率いる5人だけのサーカス団。しかしその演目
は、口に咥えた電球を輝かす電気少女やアルビノの蟲使い、
多毛男に磁石人間など少し毛色の違ったものばかりだ。
そんなサーカス団にも戦火が迫り、団長はアメリカへの脱出
を企てる。ところが資金を持って手筈を整えに行った団長が
消えてしまう。そこで残された4人のフリークスは生きる術
を検討し始めるが…。
一方、イタリアで興行中のベルリン・サーカス団は、異能の
ピアニスト=フランツに率いられて華麗な興行を繰り広げて
いたが、フランツの真の狙いは悪化する戦況を打開できる特
異な能力の持ち主を探し出すことだった。
そんなフランツの前に4人組が現れる。
出演は、『皆はこう呼んだ…』でドナッテロ賞主演男優賞を
受賞したクラウディオ・サンタマリアと、2002年生まれ8歳
から演技を始めていたというアウロラ・ジョヴィナッツォ。
他に2004年9月紹介『赤いアモーレ』などのセルジオ・カス
テリット監督の息子で同作で映画界デビューしたというピエ
トロ・カステリット。さらにジャンカルロ・マルティーニ、
ジョルジョ・ティラパッシ、フランツ・ロゴフスキらが脇を
固めている。
試写案内の惹句には「超人サーカス団VSナチス・ドイツ」
とあって、そんな映画かなあと思って見ようとしたら、上映
時間が2時間21分もあって驚かされた。正直に言ってそんな
に持つのかな、と不安にもなったものだ。
ところが観はじめると、掴みからキャラクターの立て方、そ
れに物語の展開などが実に巧みで、観ていて全く飽きさせな
い。特に敵役のキャラクターの立て方が巧みで、それを良い
アクセントにして見事な展開になっていた。
しかも主人公側のフリークスの異能は、言ってみれば昔の地
元の祭りなどに来ていた眉唾物の見世物が実はインチキ無し
だったという程度で、イメージ的には今一なのだが。敵役の
異能は本物。その捻りが実に巧みなのだ。
その辺りのヒューマンドラマが見事としか言いようがなく、
そこに対抗するように描かれる女性フリークスのドラマも巧
みで、完璧としか言いようのない作品だった。因に敵役の異
能だけを見れば、これは正しくSFと言える作品だ。
まだ第2作で、本当に凄い作品を作ってきたものだ。
公開は5月12日より、東京地区は新宿バルト9他にて全国ロ
ードショウとなる。

『THE KILLER/暗殺者』“더 킬러: 죽어도 되는 아이”
2012年5月紹介『依頼人』などの俳優チャン・ヒョクが自ら
企画・主演したという作品で、10年以上にわたりボクシング
やテコンドーで肉体を作り上げてきたという俳優が、その成
果を発揮するアクション作品。
主人公は元暗殺者。その報酬や財テクで引退後は優雅な生活
を送っている。そんな主人公の妻が女子友と旅行に行くこと
になり、その間に女子友の娘を預かることになる。ところが
その娘が人身売買組織に拉致され、主人公はやむを得ずその
奪還に動くことになるが…。
共演は、韓国・日本・台湾出身のメムバーからなるガールズ

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05月07日(日)
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