ID:47635
On the Production
by 井口健二
[459599hit]

■ワイルド・スピード/ファイヤーブースト、ナチスに仕掛けたチェスゲーム、世界が引き裂かれる時、Gメン
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
※スマートフォンの場合は、画面をしばらく押していると※
※「全て選択」の表示が出ますので、選択してください。※
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』“Fast X”
2017年4月16日付で第8作の『ICE BREAK』 を題名紹介した
カーアクションシリーズの第10作で、最終章になるとされて
いる作品。
2001年の第1作から観続けてきたシリーズではあったが、実
は前作はCOVID-19禍の影響で観ることを断念。従って本作を
観ることに懸念はあったが、それは杞憂、もちろん前作との
絡みもあるようだが、気にはならなかった
それよりも本作は、2011年7月紹介第5作『MEGA MAX』の続
きと言えるもので、同作で主人公らが成敗したリオの裏社会
で警察も牛耳っていた権力者の息子が、復讐に燃えて主人公
らに襲い掛かってくる。
とは言えその顛末は、主要部のほぼ全てがフラッシュバック
で紹介されるもので、初めて観ても全く支障がないように作
られている。まあ細かいところではいろいろと仕掛けは施さ
れていたが…。
という訳で本作では、ほぼ何の柵もなく、存分にアクション
を楽しめる作品になっている。それもカーアクションから格
闘技、さらには大規模な爆発まで、いろいろなアクションが
ぎっしりと詰め込まれた作品だ。
しかも上映時間も2時間21分とたっぷりある。それがほぼの
べつ幕なしのアクションで埋め尽くされているのだ。これを
観ずして何がエンターテインメントかと言いたくなるような
作品だった。
それにしてもカーアクションの見事さはとても書き切れない
ものだが、さらにそこに登場する車種の多様さも、2023年型
からヴィンテージまで、マニアには堪らない作品になってい
るようだ。
出演はヴィン・ディーゼル、ミシェル・ロドリゲス、ジョー
ダナ・ブリュースターのオリジナルメムバーに加えて、第3
話からのサン・カン。さらにタイリーズ・ギブスン、クリス
・“リュダクリス”・ブリッジス。
そしてシャーリーズ・セロン、ヘレン・ミレン、リタ・モレ
ノのオスカー3女優に加えて、2015年度の主演女優賞受賞者
ブリー・ラースン(前作から登場)。さらにジェイスン・ステ
イサム。そしてジェイスン・モモアらが脇を固めている。
脚本は前作を手掛けたジャスティン・リンとダン・マゾー。
監督は、前作までのリンに代わってステイサムとのコラボで
2002年11月紹介『トランスポーター』シリーズの最初の2作
を手掛けたルイ・ティリエが担当した。
公開は5月19日より、全国ロードショウとなっている。実は
本作の試写会は15日に1回だけ行われたもので、しかも18日
まで報道規制が敷かれていた。そんな訳で公開後の紹介にな
ったものだ。

『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』
             “Schachnovelle/Chess Story”
オーストリア出身のユダヤ人作家シュテファン・ツヴァイク
が1941〜42年に亡命先のブラジルで執筆し、その完成直後に
自死したことから、ナチスに対する最大の抗議の書とされる
中編小説「チェスの話」の映画化。
開幕はロッテルダム港。ニューヨーク行きの客船の乗船口に
男性が向かっている。その男性は乗船口で生き別れだった妻
と再会するが…。
話は過去に戻って1933年、ウィーンで公証人として開業する
主人公の許にはユダヤ人企業家の財務資料が集まっていた。
そんな中でナチスドイツとオーストリアの併合が発表。しか
しユダヤ人ではない主人公には危機感は湧かなかった。
ところが進駐したドイツ軍のゲシュタポは主人公の持つ財務
資料に注目。その原本は辛くも焼却したが、ゲシュタポの将

[5]続きを読む

05月21日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る