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On the Production
by 井口健二
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■ハロウィンTHE END、デスパレート・ラン、忌怪島/きかいじま、エスパーX探偵社、世界の終わりから
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
※スマートフォンの場合は、画面をしばらく押していると※
※「全て選択」の表示が出ますので、選択してください。※
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『ハロウィンTHE END』“Halloween Ends”
1978年にジョン・カーペンターの監督、ジェイミー・リー・
カーティス主演によってスタートされたスラッシャーホラー
シリーズが遂に完結となったようだ。
実は、2019年3月17日付題名紹介『ハロウィン』は第1作の
正式な続編と称されていたようで、2021年にはその続編も公
開されていたのだが、COVID-19の影響などもあって観そびっ
てしまっていた。
そんな訳でちょっと中抜けの鑑賞になってしまったが、19年
紹介作で復讐の鬼と化していた女性主人公と殺人鬼との44年
越しの最後の戦いが繰り広げられることになる。しかもそこ
には別の要素も加わって中々深い物語になっていた。
物語の舞台は第1作から続くイリノイ州ハドンフィールド。
本作の物語の発端は2019年、ブギーマンの恐怖に震えるこの
街である事件が起きていた。それはベビーシッターの少年が
誤って子供を死に追いやってしまったのだ。
しかしその事件は事故として決着し、少年も刑事裁判で無罪
となっていたのだが…。世間の目は変わらず少年の心は苛ま
れて行く。そんな周囲の苛めが頂点に達したとき、ブギーマ
ンが復活してしまう。
共演はテレビ出身のアンディ・マティチェックと、Disney+
で「ハーディ・ボーイズ」に主演のローハン・キャンベル。
他に前作に続いてのウィル・パットン、ジェームズ・ジュー
ド・コートニー。さらに1978年作と同じ役で登場のカイル・
リチャーズらが脇を固めている。
脚本と監督は、リブート3部作を全て手掛けたデヴィッド・
ゴードン・グリーン。カーティスとカーペンターは製作総指
揮にも名を連ね、カーペンターは原案と音楽でも名前が記載
されている。
製作は、2009年12月紹介『パラノーマル・アクティビティ』
などのジェイソン・ブラム。ブラムは2015年6月紹介『パー
ジ』なども手掛けているが、2017年のTIME誌で「世界で最も
影響力のある100人」にも選ばれているそうだ。
1978年の第1作は、1974年『悪魔のいけにえ』と共にスラッ
シャーホラーの金字塔とされるものだが、ここまで続いてき
たということでは『ハロウィン』の方が一歩抜きんでていた
のかな。本作を観るとそんな感覚にもなった。
公開は4月14日より、東京はTOHOシネマズ日比谷他にて全国
ロードショウとなる。
『デスパレート・ラン』“The Desperate Hour”
2010年7月紹介『ソルト』などのオーストラリア人監督フィ
リップ・ノイスが、2017年5月紹介『ダイバージェント』な
どのナオミ・ワッツを主演に向かえ、息子が通う高校で起き
た立て籠り事件にスマホ1台で立ち向かう母親の姿を描いた
作品。
その朝、息子の機嫌は悪かった。そんな息子の部屋に1杯の
コーヒーを置き、ジョギングに出かけた主人公は、少し先の
森の入り口で現場に急行するらしいパトカーとすれ違う。そ
れも気にせず森の中を走る主人公だったが…。
やがて同級生の母親から高校で何か起きていると知らされた
主人公は息子のスマホにメールを入れるが回答はない。そし
て息子が学校に向かったという情報を得た主人公は息子に電
話を掛けるが、それにも応答はなかった。
こんな状況が最初はジョギングをしながら、途中からは息子
の居る学校を目指して疾走しながら続いて行く。そしてさら
にスマホを通じて知らされる様々な情報や状況が物語を盛り
上げ、主人公の心を混乱させて行く。
ノイス監督はオーストラリアでスクリーンデビューを果たし
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03月19日(日)
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