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On the Production
by 井口健二
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■劇場版おいしい給食🌸卒業🌸、映画はアリスから始まった(モガディシュ、シェイン、私のはなし、オフィサー、わたし達は)
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
※スマートフォンの場合は、画面をしばらく押していると※
※「全て選択」の表示が出ますので、選択してください。※
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『劇場版おいしい給食🌸卒業🌸』
2019年にテレビ神奈川その他で全10話がシリーズ放送され、
その結末としての2019年12月29日題名紹介『Final Battle』
が2020年に公開。さらに2021年に同じ体裁で 『Season2』が
放送されての完結篇。
前任校の給食廃止に伴い転任した給食好きの教師と、親の都
合で同じ学校に転校してきた生徒とのバトルが再開され、生
徒の卒業によって最後の対決の時を迎える。しかしその最後
の1週間に大事件が勃発する。
出演はテレビ、劇場版を通して市原隼人と佐藤大志、それに
いとうまい子。さらに前作劇場版に引き続きの直江喜一。そ
して本作では 『Season2』の土村芳、酒井敏也、木野花、勇
翔(BOYS AND MEN)。これに登坂淳一と、田村侑久(BOYS AND
MEN)が加わる。因にボイメンは前作とで4人が登場した。
物語は、教師が語る給食への蘊蓄と、それを生徒が如何に工
夫して豪華に食すかの戦いを描くが、ここに劇場版では前作
と同様に教師+生徒と給食センター=教育委員会との確執が
影を落とす。さらに本作では教師間の恋話も色を添える。
そして本作では、進路指導を巡って生徒の大いなる野望が明
らかにされる。それにしても生徒・神野ゴウ役の佐藤大志が
大きくなったこと。最初のシリーズではまだ子供っぽかった
が、立派な若者になっているのには嬉しくなった。
ただテレビからずっと観て来た身からすると、給食の部分が
ちょっと物足りないかな。とは言え劇場版にはいろいろ人間
模様もあるし、これは仕方ない面もある。でもそれなら野良
犬との別れはこちらに入れて欲しかった気もするが…。
企画・脚本は前作と同じく永森裕二。監督も前作と同じ綾部
真弥が担当した。
公開は5月13日より、東京は新宿シネマカリテ他で全国ロー
ドショウされる。

『映画はアリスから始まった』
 “Be Natural: The Untold Story of Alice Guy-Blaché”
1896年に史上初の劇映画“La Fée aux choux”(キャベツ畑
の妖精)を制作したとされるフランス人女性監督アリス・ギ
イの生涯を描いた2018年米国製作のドキュメンタリー。
1873年にパリ郊外で資産家の家庭に生まれたアリスは、父親
を亡くして21歳の時に後のゴーモン社となる写真機材商社に
秘書として就職。そして1895年3月に行われたリュミエール
兄弟による史上初の映画の上映に立ち会う。
ここで上映された作品は単純に事物の動きを記録しただけの
ものだったが、それを観たアリスは物語を描けると直感、上
司に掛け合って業務に支障が出ない範囲という条件付きで映
画の製作を認められる。
こうしてアリスは映画制作を開始、フランスとアメリカを股
に掛けて、生涯で1000本以上とも云われる作品を制作した。
その中には、手書き彩色によるカラー作品や、蝋管蓄音機と
同期させたサウンド映画。後者はそのメカニズムを記録した
映像も登場する。
さらにはオール黒人キャストの作品や、男女の役割が入れ替
わった世界を描く社会派的な作品など、映画の技術の進歩や
文化性の発展にも寄与する多彩な作品を残している。しかし
時の流れの中でその業績は忘れられ、フィルムの多くも失わ
れて歴史の闇に沈んでいった。
そんな映画の先駆者の業績を再検証する作品だ。
僕が知識として持っていた史上初の劇映画は、1898年ジョル
ジュ・メリエス監督の“La lune à un mètre”。この作品は
現在 web上でも観られるが、それなりの起承転結もあって劇
映画として認識できる。

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04月24日(日)
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