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On the Production
by 井口健二
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■ハッピー・デス・デイ/2U(クローゼットに、新佐渡情話、ワイルドL、Girl、峰不二子、パタリロ!、あいがそいで、99歳 母、パドマーワト)
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
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『ハッピー・デス・デイ』“Happy Death Day”
『ハッピー・デス・デイ 2U』“Happy Death Day 2U”
女子大生がマスクを被った殺人鬼に襲われ殺される度、その
日の朝にタイムループしてしまうというSF色の強い2017年
全米公開のホラー作品と、2019年全米公開の続編。
その朝、主人公は記憶にない男子寮の部屋で目を覚ます。そ
の日が誕生日の彼女は前日のパーティで騒いだ挙句、何かを
“やらかした”らしい。そこで少し気弱そうな部屋の住人の
話も不機嫌に無視して彼女は女子寮に帰るが…。
それからいろいろあって迎えた夜。彼女はその日もパーティ
に呼ばれて別棟の会場に向かう途中、不気味なトンネルでマ
スクを被った殺人鬼に襲われる。そしてナイフで刺された瞬
間、彼女は男子寮の部屋で目を覚ます。
そんなことが繰り返され、事態を把握した彼女は部屋の住人
の男子生徒に状況を説明。彼のアイデアと協力も得て犯人を
特定し、ループを抜け出す方法を探って行く、というのが、
第1作の顛末。
そして第2作では、彼女はループを抜け出したものの、今度
は彼の部屋のルームメイトがループに巻き込まれる。それは
大学の研究室で進む実験に由来していたものであり、さらに
実験の影響はそれだけではなかった。
彼女はループを抜け出しただけでなく、パラレルワールドに
転位していたのだ。そこには彼女が元の世界で失った家族が
存在しており、彼女には理想の世界だったが…。その世界で
失うものもあった。
こうして彼女の能力も駆使してパラレルワールドを解消する
ための研究が進められて行く。しかしそれは彼女が今の世界
で得たものを失うことでもあった。果たして彼女は元の世界
に戻るべきなのか?
様々な想いや妨害も掻い潜って実験は進められて行く。
出演は、第1作、第2作を通して2016年『ラ・ラ・ランド』
や、2018年6月紹介『500ページの夢の束』にも出ていたと
いうジェシカ・ロースと、2013年『ブリングリング』などの
イズラエル・ブルザード。
他に俳優マイクル・ランドンの孫娘で第1作が映画デビュー
のレイチェル・マシューズ。2017年『ローガン』に出ていた
というファイ・ヴ。また第2作から2012年12月紹介『ライフ
・オブ・パイ』のスラージ・シャルマらが登場する。
監督は第1作、第2作共に、2012年10月紹介『パラノーマル
・アクティビティ4』などの脚本を手掛け、そのスピンオフ
作品の監督も務めたクリストファー・ランドン。
第1作の脚本は、マーヴェル・コミックスのストーリー作家
でテレビシリーズの脚本なども務めるスコット・ロブデル。
そして第2作はランドル監督自身が手掛けている。
第1作の物語に関しては、映画の中でも1993年『恋はデジャ
ヴ』が引用されているものだが、ループの切っ掛けが殺人と
いうのはかなり強烈だ。しかもそれが何度も繰り返される。
これを連続とするかどうかは不明だが、連続殺人鬼ものとし
ては犯人捜しの推理なども含めて良くできている。
それが第2作ではパラレルワールドに拡張されるものだが、
ここでは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が引用される
中、こちらも物語はうまく展開されている。しかも結末には
SF映画らしからぬメッセージ性があるのも好ましかった。
それがSFならではのシチュエーションというのも嬉しい。
因に、第2作は2019年2月14日に全米公開されたものだが、
その際のインタヴューを見ると第3作の計画はあるようで、
主演女優の発言によると『ミッション:インポッシブル』並

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04月14日(日)
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