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On the Production
by 井口健二
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■あした世界が終わるとしても、緊急検証!THE MOVIE、コンジアム、サスペリア(美人が婚活してみたら)
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
※スマートフォンの場合は、画面をしばらく押していると※
※「全て選択」の表示が出ますので、選択してください。※
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『あした世界が終わるとしても』
2018年9月紹介『INGRESS THE ANIMATION』でも取り上げた
セルルックの3DCGI「スマートCGアニメーション」に
よるオリジナル劇場用作品の第1弾。
主人公は突然死で母親を亡くした男子高校生。時代背景は現
代だが、何故か突然死が急増する状況になっている。そんな
中で主人公は、父親が務める軍事産業の社長の娘で幼馴染の
同級生に恋心を抱いていたが…。
そこにもう一つの日本からやって来たと称するもう一人の自
分が現れ、彼はある使命を帯びてこの世界にやって来たと告
げる。そして彼の世界では独裁政府が圧制を敷いており、そ
れを覆す手段がこの世界にあると。
しかしそれはある究極の手段だった。
声優は、アニメ版『GODZILLA』シリーズや、2018年5月20日
題名紹介『アーリーマン』の日本語版吹替えなどの梶裕貴、
2016年1月紹介『頭文字D−夢現−』などの内田真礼。他に
中島ヨシキ、千本木彩花、悠木碧、水瀬いのり、森川智之、
津田健次郎、水樹奈々らが脇を固めている。
脚本と監督は『INGRESS』と同じく櫻木優平。
前作は途中までなので物語の評価はできなかったが、本作で
は設定や結末などもドラマティックで、中々考えて作られて
いる感じがした。特に結末は微妙な展開を破綻もなく、納得
できるものにしている。
しかもそれが物語全体の結末を象徴的に描いている点も巧み
と言いたくなるものだった。一般にパラレルワールドもので
は、2つの世界の関連性で物語が破綻し易いが、本作ではそ
の点もしっかりと構築されていた。
ただまあこれが日本アニメの宿命なのかもしれないが。特に
後半が戦闘シーン過多なのは、それが巧みに演出されている
ことは認めるにしても、やはりもっと人間的なドラマを見せ
て欲しいとは思ってしまうところだ。
また2つの世界がこの様に密接な関係になってしまったこと
にも何か理由付は欲しいところで、そこには監督なりの考え
もあったと思われるが、その辺にも何か人間的なドラマがあ
るように感じられた。
それを描いてもアニメとしての評価には繋がらないのかも知
れないが、その辺の周到さが全体の評価をさらに高めるよう
にも感じる。それをバランスよく描けたら、ある種の名作に
もなり得る物語だ。
公開は2019年1月25日より、東京は新宿ピカデリー他で全国
ロードショウとなる。

『緊急検証!THE MOVIE
       ネッシーvsノストラダムスvsユリ・ゲラー』
CS放送ファミリー劇場で2012年から放送されているという
オカルト・ヴァラエティ番組の劇場版。
僕は見たこともないが、番組のコンセプトは現在では正しく
オワコン状態のオカルトを再度ブーム化しようという魂胆の
ようだ。そこで番組では、過去に話題になった種々の超常現
象をそれぞれの研究者がプレゼンターとなって新たに解説す
るものらしい。
そして本作に登場するのは通称「オカルト三銃士」とされる
中沢健、飛鳥昭雄、山口敏太郎の面々。彼らがプレゼンター
となってUMA、大予言、超能力をそれぞれ新たな角度から
再検証して行くものになっている。しかも巻頭と巻末には、
彼のユリ・ゲラーも登場する。
ということで最初のプレゼンターは中沢健という人物だが、
これがまあ呆れるほどに酷い。どういう経緯で彼が三銃士に
なっているのかは判らないが、UMAの研究家と言う触れ込
みなのに、ネス湖に行くのは初めてだというのだ。これには
僕自身が行ったことがある者としては耳を疑った。

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12月30日(日)
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