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On the Production
by 井口健二
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■ルイスと不思議(生きてる、Merry Christmas、宇宙の法、モダンライフ、ポルトの、MAKI、アンナ、シシリアン、第三世代、暁に祈れ)
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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『ルイスと不思議の時計』
“The House with a Clock in Its Walls”
アメリカのゴシック作家ジョン・ベレアーズが1973年に発表
したジュヴナイル小説「ルイスと魔法使い協会」シリーズの
第1巻「壁のなかの時計」を、2018年7月29日題名紹介『デ
ス・ウィッシュ』などのイーライ・ロス監督が映画化。
時代背景は1955年。両親の突然の死で伯父の家に引き取られ
ることになったルイスは、長距離バスでミシガン州の田舎町
にやって来る。そこで伯父には快く迎えられたルイスだった
が、その伯父は二流の魔法使いで、住んでいる家は不思議な
現象の宝庫だった。
一方、伯父の家の隣りにはトラウマを抱えた一流の魔女が住
んでおり、伯父とは長い付き合いのようだが、ちょっと偉そ
うだ。そんな伯父の家で生活するようになったルイスだが、
伯父からは棚に置かれた降霊術の本だけには絶対に触っては
いけないと釘を刺される。
こうして地元の学校にも通うようになったルイスだが、なか
なか馴染めない少年は伯父に習ったちょっとした魔法で友達
の気を引こうとする。しかし上手く行かないルイスは、遂に
禁断の本に手を伸ばすが…。
その頃、伯父たちは先代家主の魔法使いが家の何処かに隠し
た時計を探していた。その時計は世界を破滅に導くもので、
先代の魔法使いはそれを動かす直前に亡くなっていたのだ。
果たして伯父たちは時計を発見して破壊し、世界の破滅を阻
止することができるのか?
出演は、2012年5月紹介『ビッグ・ボーイズ』などのジャッ
ク・ブラックと、2016年4月紹介『ニュースの真相』などの
ケイト・ブランシェット。そしてタイトルロールのルイス役
には、2015年“Daddy's Home”で新旧2人の父親に振り回さ
れる息子を演じたオーウェン・ヴァカーロが扮している。
さらに『ツイン・ピークス』のカイル・マクラクランが久々
スクリーンに登場する。
脚本は、2006年5月紹介『ブギーマン』で原案と初期の脚本
を手掛けたエリック・クリプキ。テレビの“Supernatural”
なども手掛ける人気クリエーターは、本作のプロデューサー
にも名を連ねている。
そしてロス監督は、元々は2001年『キャビン・フィーバー』
で人気を博したヴァイオレンス・ホラーの名手だが、本作で
は子供向けに無邪気に楽しめる作品を誕生させた。
『ハリー・ポッター』ほどのビッグスケールではないが、家
の中に散りばめられた魔法のギミックは存分に楽しめるし、
それらが主人公たちを襲うホラー感覚にはロス監督らしさも
見せてくれる。そんなほどほどの恐怖と楽しさに溢れた作品
と言える。
因に原作シリーズは、原作者が1991年に没するまでに3作を
発表しており、さらに大学教授でSF・ファンタシー作家の
ブラッド・ストリクランドに引き継がれて、原作者の原案に
基づく3作とその後も全12作が発表されているようだ。
公開は10月12日より、東京はTOHOシネマズ日比谷他にて全国
ロードショウとなる。(9月9日付未掲載分)
この週は他に
『生きてるだけで、愛』
(2014年3月紹介のオムニバス『恋につきもの』で表題作に
出演の趣里と、2017年9月17日題名紹介『あゝ、荒野』など
の菅田将暉の共演で、芥川賞作家・本谷有希子の同名小説を
映画化。ゴシップ雑誌の記者と自称鬱病の女性のカップル。
女性は病気を理由にいつもグダグダとしてたが、そこに記者
の元カノが現れて事態が動き始める。共演は仲里依紗。他に
田中哲司、西田尚美、松重豊。さらに2018年6月24日題名紹
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09月23日(日)
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