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On the Production
by 井口健二
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■青の帰り道、INGRESS(栞、飢えたライオン、あの頃、エリック・クラプトン、クレイジー・R、恐怖の報酬、人魚の眠る家、ブレイン・G)
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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『青の帰り道』
元お笑いタレント・おかもとまりの原案から、俳優で監督も
手掛けるアベラヒデノブが脚本を執筆、2017年12月紹介『悪
魔<TANIZAKI TRIBUTE>』などの藤井直人共同脚本・監督で
描いた群馬県前橋市と東京が舞台の青春群像劇。
2008年、高校3年の夏。男女7人の生徒が校舎から真直ぐに
続く田園の通を帰って行く。そこにいるのは卒業したら歌手
を目指して上京するという女子や、彼女に音楽を教えた張本
人で自分も音楽をやりたいが、家業のために医大を受験しな
ければならない男子。
さらに母親との確執で家を出たいとする女子。仲間内で恋愛
関係にあるカップルに、将来に何の展望もない男子。そして
東京の大学への進学を決めて、地元を出て行こうとしている
男子。そんな彼らは河川敷で仲間の誕生日を祝い、音楽で繋
がる2人の歌声を楽しむ。
そんな彼らのそこからの10年間が描かれる。それは物語の最
後を2018年とする、正に今を生きている若者たちの姿だ。
出演は、「ハロプロ」出身で2018年1月28日題名紹介『坂道
のアポロン』や2015年7月紹介『パトレイバー』などの真野
恵里菜。2017年8月20日題名紹介『南瓜とマヨネーズ』など
の清水くるみ。
東映「スーパー戦隊」出身で2018年4月15日題名紹介『虹色
デイズ』などの横浜流星。2017年7月23日題名紹介『あさひ
なぐ』などの森永悠希。
さらに2018年7月29日題名紹介『純平、考え直せ』などの戸
塚純貴。同日題名紹介『母さんがどんなに僕を嫌いでも』な
どの秋月三佳、2018年4月22日題名紹介『明日にかける橋』
などの冨田佳輔。
今が旬というか、正に人気も実績も充分な若手が勢揃いだ。
他に工藤夕貴、平田満らが脇を固めている。
作中では若手の7人が全員それぞれの10年間を演じ切ってお
り、今だからこそできる、という感じの作品になっている。
そして描かれるのは若者の夢を阻む様々な問題。そこには親
子の断絶など定番なものから、家庭内暴力、結婚詐欺。さら
には「振り込め詐欺」などの犯罪行為に陥る者まで、正しく
今の若者が直面している状況が描かれる。
群馬県を舞台にした青春群像劇では、2018年5月27日題名紹
介『高崎グラフィティ』が先にあったが、コメディとして完
成度の高かった先の作品に対して、本作ではリアルな問題提
起が数多くなされているように感じた。
最近このような青春群像劇は何本も観ているが、その中では
1枚上手の出来と言える作品だ。
公開は、11月30日から群馬県前橋市のユナイテッド・シネマ
前橋で先行上映の後、12月7日より、東京は新宿バルト9他
で全国ロードショウとなる。
『INGRESS THE ANIMATION』
2018年10月より、フジテレビの深夜に放送される新アニメ枠
「+Ultra」の第1弾作品。2012年に運用が開始されて「ポケ
モンGO」の基になったとされるスマートフォン向け位置情報
ゲームのドラマ化。そのエピソード1〜4を見せて貰った。
背景は、2013年に「エキゾチック・マター(XM)」と呼ば
れる物質が発見され、それは古来より人々の精神・能力に感
応し、人類の歴史にも大きな影響を与えてきたとされる。
その物質を巡って人々は、XMの力を受け入れて人類の進化
に利用しようとする「エンライテンド」と、XMを脅威と見
做してコントロールしようとする「レジスタンス」とに2分
され、互いに覇権を争うようになる。
そんな中、物語は2018年の東京で、1人の男が研究者らしき
男性に接触するところから始まる。その男性は別の研究者の
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09月02日(日)
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