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On the Production
by 井口健二
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■ミッション:インポッシブル フォールアウト(愛と法、ウスケボーイズ、パーフェクトワールド、食べる女)
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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※「全て選択」の表示が出ますので、選択してください。※
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『ミッション:インポッシブル フォールアウト』
           “Mission: Impossible - Fallout”
往年のテレビシリーズから1996年に劇場版として再開された
トム・クルーズ主演、アクションシリーズの6作目となる最
新作。
物語の発端はロシアでのプルトニウムの盗難。大都市を破壊
できる原子爆弾3個分が行方不明となる。そこでイーサン・
ハントにその奪還が命じられる。しかしその作戦は失敗し、
ハントの許には監視役のCIA諜報員が送り込まれる。
一方、プルトニウムを手に入れた武器商人が取引に応じると
の情報にハントは交渉に臨むが、そこで提示されたのは前作
で捕えた敵対組織「シンジケート」の首領の奪還だった。し
かもその計画は目撃者を殲滅するという手荒なもの。
その事態にも何とか対処するハントたちだったが、首領は逃
亡し、プルトニウムも行方不明のまま。そしてそのプルトニ
ウムを使った原子爆弾が、思わぬところに仕掛けられたこと
が判明する。
果たしてハントたちは原子爆弾の爆発を止めることができる
のか…。ハントの元妻も巻き込む驚愕の事態が展開される。
共演はサイモン・ペッグ、ヴィング・レイムス。また前作か
ら続けて登場のレベッカ・ファーガスン、アレック・ボール
ドウィン。
さらに『スーパーマン』のヘンリー・カヴィル、『ブラック
パンサー』のアンジェラ・バセット。そしてミッシェル・モ
ナハン、ショーン・ハリス、ヴァネッサ・カービーらが脇を
固めている。
脚本と監督は、前作『ローグ・ネイション』に引き続いての
クリストファー・マッカリー。本シリーズでの監督の連投は
初めてだが、監督はその間の2016年10月紹介『ジャック・リ
ーチャー』の製作と、2017年7月紹介『ザ・マミー』では脚
本も務めており、クルーズとは正に盟友のようだ。
実は試写の翌日には監督と俳優らの記者会見も行われたが、
その際のクルーズの熱意が素晴らしかったもので、これは何
かをやり遂げたという雰囲気が横溢していた。特に前半と後
半にそれぞれ登場するIMAXのシーンはアクションの極致
とも言えるもので、その満足感は間違いなかった。
実際にはIMAXのシーンはこの2カ所だけで、わざわざそ
れを選んで観た人には物足りないかもしれないが、通常の人
間ドラマにIMAXの画角は不向きなもので、あえてこの手
法を採ることにも見識を感じるものだ。
これらの撮影秘話は他でも喧伝されると思うが、正しく映画
に賭ける情熱が溢れていると感じられる作品だった。そして
この情熱はまだ終ってはいないようだ。
公開は8月3日より、IMAXと3D/2Dの劇場にて全国
ロードショウとなる。

この週は他に
『愛と法』
(『Of Love & Law』の題名にて、2017年11月5日付「東京
国際映画祭」で紹介した作品の一般公開に向けた試写が行わ
れた。内容は前回紹介の通りだが、実は映画祭の上映では一
点疑問が生じ、その点を観直して確認した。それはエピロー
グに登場する人物に関してだが、初見でも判るものの、それ
が作中に明示されていたか否かが不明だった。そこで観直し
た結果は、作中で明示はなかった。勿論それは作品の良さを
損ねるものではないし、他の点でプライバシーなど微妙な問
題が存在することは認めるが、この点ぐらいはもう少し判り
易くしても良いのでは…とは感じた。ついでに言えば、この
問題に関してはこれだけで1本作れるほどのものだし、それ
を言えばこの作品に取り上げられた問題はそれぞれが独立し

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07月22日(日)
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