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On the Production
by 井口健二
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■バーバラと心の、ウルフなシッシ(テル・M、母さんが、DTC、止められるか、黙ってピアノ、純平、デス・W、日日是、僕の帰る、あのコの)
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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※「全て選択」の表示が出ますので、選択してください。※
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『バーバラと心の巨人』“I Kill Giants”
2010年のアイズナー賞にノミネートされ、2012年日本国際漫
画賞の第1位を獲得したジョー・ケリー原作、ホセ・マリア
・ケン・ニイムラ作画によるグラフィック・ノヴェルの映画
化。
主人公はウサギの耳のカチューシャを頭に付けた少し奇矯な
少女。両親はおらず、成人の姉とシューティングゲームに夢
中の兄と共に暮らしているが、生活は裕福ではない。しかし
彼女はある使命を帯びていた。
それはいつの日か彼女の住む町を襲う巨人を撃退すること。
そのため彼女は、家の周囲や学校、町の各所に罠や警報器を
設置し、いつも携帯するポシェットには往年のスポーツ選手
の名前を冠した最強のアイテムを装備していた。
そんな彼女は、学校では苛めに遭っているが意に介さない。
そしてスクールカウンセラーの言葉にも心は開かなかった。
ところが彼女を気にする転校生の少女が現れ、その少女には
少し心を開きかけた時…。
出演は、2016年6月紹介『死霊館 エンフィールド事件』に
登場し、ホラー映画ファンの間では新スクリームクイーンと
もされるマディソン・ウルフ。
その脇を、2015年1月紹介『JIMI:栄光への軌跡』などのイ
モージェン・プーツ、2016年9月紹介『スター・トレック』
などのゾーイ・サルダナ。さらにテレビの“Doctor Who”や
“Sherlock”にも出たというシドニー・ウェイドらが固めて
いる。
脚本は原作者のケリーが担当し、監督は、“Helium”という
作品で2014年のアメリカアカデミー賞短編ドラマ部門にノミ
ネートされたデンマーク出身のアナス・バルター。製作は、
2012年1月紹介『ヘルプ・心がつなぐストーリー』などのク
リス・コロンバスが務めた。
物語は、巨人が主人公の妄想なのか否かという点で終始する
が、映画的にはもう少し明確な結論が欲しかったかな。勿論
観客は理解するものだが、少しカタルシスが物足りない感じ
もした。
でもまあ日本アニメは大体がこんな感じだし、この辺が日本
文化の影響というところかもしれない。一方、主人公が装備
する最強のアイテムに関しては、これは成程と思わされたも
ので、これがアメリカ文化ということだ。
因にケン・ニイムラは、1981年マドリッド生まれ、スペイン
育ちでスペイン版のウィキペディアではスペイン人とされて
いた。
公開は10月より、東京はTOHOシネマズシャンテ他で全国順次
ロードショウとなる。
『ウルフなシッシー』
2017年のTAMA NEW WAVE コンペティションで、グランプリ、
ベスト男優賞と、ベスト女優賞も受賞した大野大輔脚本、監
督、主演による作品。
登場するのはオーディションに落ち続けている女優と、新米
AV監督のカップル。今日も落選を通知されて女友達と飲み
会を開いている女優の許に監督が現れる。しかも居場所をス
マホのGPSで突き止めて。
この状況に女優が切れて言い争いが始まり、それは2人が自
宅に帰ってからも続いて行く。その止め処ない痴話げんかが
約80分間の上映時間の間中展開される。それは些細な行き違
いから2人の人生観まで多岐に亘ったものになる。
試写状の内容紹介からは、2人の住む1部屋だけを舞台にし
たソリッド・シチュエーション的なものを想定したが、実際
はそれ以前の設定もしっかりと描いて、それは丁寧に作られ
た作品だった。
女優役は、2017年4月23日題名紹介『獣道』に出演の根矢涼
香。他に真柳美苗、中村だいぞう、2011年10月紹介『ミツコ
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07月29日(日)
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