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On the Production
by 井口健二
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■ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』
                     “Renegades”
邦題がほぼ内容を表しているボスニア・ヘルツェゴビナ紛争
を背景にしたアクション作品。
物語の発端は1944年の第2次大戦末期。フランスから絵画や
金塊を強奪したナチス軍は、とある山間の村にその財宝を隠
す。しかしその事実はある事情から外部には知られないまま
になってしまう。
そして1995年は紛争の最中。主人公らネイビーシールズ5人
組は、敵将軍を拉致するなど華々しい活躍だったが、上官は
彼らの独断専行にいつも口喧しかった。それでも彼らの作戦
が成功すると上等の酒を奢ってくれていたが…。
そんなある日、主人公は親しくなった酒場の女性からある秘
密を告げられる。それは彼女の祖父がナチスによる財宝隠し
の出来事を目撃しており、その祖父の言葉から金の延べ棒を
手に入れたというのだ。
その金塊の総量は27t、総額は3億ドルにも達するというも
のだが、その眠る場所は湖の底。それでも彼らは密かにその
財宝を手に入れる計画を立てる。しかし戦地のど真ん中から
27tもの金塊を如何にして運び出すか…?
しかも彼らには、活躍を煙たがる司令部から2日以内の転属
命令が出される。
出演は、2013年2月紹介『L.A.ギャングストーリー』などの
サリバン・ステイプルトン、2017年10月紹介『ブレードラン
ナー 2049』などのシルビア・フークス。他にJ・K・シモ
ンズらが脇を固めている。
製作と原案はリュック・ベッソン。ベッソンと、2014年『イ
コライザー』などリチャード・ウェンクの脚本から、2011年
9月紹介『ファイナル・デッドブリッジ』などのスティーブ
ン・クォーレが監督した。
内容的には、1970年の『戦略大作戦』などを思い出すかな。
戦争に紛れて何かをやらかそうという話だが、さすがにフラ
ンス=ドイツ合作のヨーロッパ映画らしく、現代の状況など
が巧みに反映されているのも上手く出来た作品だ。
ただ地形的にこんなところに村があるかな? というのは問
題だが、その辺はお話ということにして、それ以上に奇抜な
アイデアがいろいろと披露される。それにベッソンだから水
中でのアクションは決まりのようなものだ。
さらに本作では、巻頭のEuropaCorpのロゴマークに続いて、
身体に輪を纏った女性像の映像が登場する。これは本作の共
同製作にStudio Babelsbergが参加しているためで、それは
1927年『メトロポリス』のマリアの姿を模したもの。
このロゴマークに関しては、以前からイラストでは観ていた
ものだが、それがCGI化されるとは…。SF映画ファンに
は感激のロゴマークだ。
公開は2018年1月12日より、全国ロードショウとなる。

この週は他に
『マイティ・ソー バトルロイヤル』“Thor: Ragnarok”
(2011年5月に第1作を紹介したマーヴル・スタジオ製作の
アメコミヒーロー最新作。今回はソーの故郷アスガルドが最
恐の女神ヘラに襲われる。その戦いが義弟のロキと、アベン
ジャーズからはハルクも参戦して繰り広げられる。共演はケ
イト・ブランシェットと、2015年『クリード チャンプを継
ぐ男』などのテッサ・トンプソンが新登場する。さらにジェ
フ・ゴールドブラム、ベネディクト・カンバーバッチ、浅野
忠信らも登場。テレビ“Agent Carter”などのエリック・ピ
アソンの脚本から、ニュージーランド出身タイカ・ワイティ
ティが監督。今回は地球外の星での戦いだが、ソーは直ちに
アベンジャーズに戻ってくる。その新作への繫ぎにもなって
いるようだ。公開は11月3日より、全国ロードショウ。)
『GODZILLA 怪獣惑星』

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10月29日(日)
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