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On the Production
by 井口健二
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■皆はこう呼んだ鋼鉄ジーク、こどもつかい、ラストコップ THE MOVIE
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーク』
             “Lo chiamavano Jeeg Robot”
1975年〜76年に放送された永井豪(ダイナミック・プロ)原
作、東映アニメーション製作によるテレビシリーズにインス
パイアされたイタリア製の実写作品。因にスクリーンには上
記の邦題と同じ題名が日本語で表示されるが、原題にはそれ
に添えられたイタリア語を記しておく。
主人公はこそ泥が稼業の男。今日も高級腕時計を盗み、警察
の追手を巻こうと街中を疾走する内、川に飛び込む。これで
追手の目は眩ますが、底に沈んでいた放射能マークの付いた
ドラム缶の中身をしたたか飲み込んでしまう。
このため川から這い出た彼の体調は最悪になってしまうのだ
が、その日から彼の身体は異常なほどに強靭になっていた。
そして最初はそれを悪事に利用していた主人公だったが、兄
貴分が殺され、彼はその娘の面倒を観ることになる。
その娘は少し知恵遅れ気味で、アニメの「鋼鉄ジーク」が大
好き。そしてそのアニメのヒーローに彼を見立てるようにな
る。その真剣な眼差しに、彼の生活態度も徐々に変化して行
き…。
出演は、2012年4月紹介『ジョルダーニ家の人々』などのク
ラウディオ・サンタマリア、2012年10月28日付「東京国際映
画祭」で紹介したコンペティション作品『ニーナ』などのル
カ・マリネッリ。それに本作でドナッテロ賞の最優秀女優に
輝いたイレニア・パストレッリ。
監督は、本作が長編デビューとなるガブリエーレ・マイネッ
ティ。脚本も長編デビューのニコラ・グアッリャノーネ。な
お監督は製作も兼ねているようだ。
上記のように、題名が日本語で表記されるくらいに原作への
リスペクトが感じられる作品で、しかも直接リメイクするの
ではなく、自分の生活に落とし込むことで、作品への思いの
丈を目一杯に表現している感じのする作品だ。
特にアニメ好きの少女の思いに主人公が感化されて行く過程
が、単純にリメイクするのではない、さらに上位のリスペク
トも感じられる作品になっている。日本産アニメの海外での
リメイクが続いているが、そこにも一石を投じそうだ。
幸い原作者の永井豪さんには知遇を得ており、近々会う機会
もあるので、これは本人の意見も聞いてみたいものだ。
公開は5月20日より、東京は新宿武蔵野館、ヒューマントラ
ストシネマ有楽町他で、全国順次ロードショウとなる。

『こどもつかい』
『呪怨』シリーズなどの清水崇監督が、ジャニーズ滝沢秀明
を主役に迎えた最新ホラー作品。
登場するのは新人記者。その記者が今追っているのは、郊外
の街で起きた連続不審死事件。その事件に共通するのは先に
子供が失踪し、その3日後に子供の周囲の大人が死亡。そし
てその大人たちは子供に恨まれていたようなのだ。
一方、記者には恋人がいて、保育園に勤める彼女はちょっと
した行き違いで1人の園児の恨みを買ってしまう。しかもそ
の子が失踪する。ところがその子が記者の前に姿を現し、そ
の子はある歌のようなものを口ずさむ。
その歌が連続不審死の鍵になると考えた記者は、恋人の命を
救うため、その歌の謎を解こうと奔走するが…。
滝沢以外の出演者は、Hey!Say!JUMPの有岡大貴、2016年1月
紹介『太陽』などの門脇麦。さらに2016年7月17日題名紹介
『オーバー・フェンス』などの子役の中野遥斗、2013年9月
紹介『ルームメイト』などの尾上寛之、2013年8月紹介『陽
だまりの彼女』などの西田尚美らが脇を固めている。
清水監督作品では2016年5月紹介『雨女4DX』や、2017年
2月5日題名紹介『ブルーハーツが聴こえる』など。さらに

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04月16日(日)
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