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On the Production
by 井口健二
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■バイオハザード:ザ・ファイナル、汚れたミルク あるセールスマンの告発
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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『バイオハザード:ザ・ファイナル』
         “Resident Evil: The Final Chapter”
日本のゲームを基に2001年にスタートしたシリーズの第6作
にして最終章。
最後の舞台はシリーズが開幕したラクーンシティ。シティを
支配するレッドクイーンが48時間後の人類滅亡を宣言し、そ
れを阻止するため、T−ウィルスに感染したもの全てを死滅
させるワクチンを手に入れるミッションが発動する。
そのためアリスは爆心地の穴に開いたトンネルから地下要塞
と化したアンブレラ社の研究施設ハイブに潜入。しかしそこ
には強力な警備員たちと様々な罠、そしてアンデッドと生物
兵器たちの群れが待ち構えていた。
果たしてアリスは刻限までにワクチンを手に入れ、地球人類
を救うことができるのか…?
出演は、夫で製作者・脚本家・監督のポール・W・S・アン
ダースンと共に、シリーズ全篇を駆け抜けたアリス役ミラ・
ジョヴォヴィッチ。
それに第3作、第4作に登場したクレア役アリ・ラーター。
さらに第4作、第5作に続いて登場のショーン・ロバーツ、
第2作、第3作以来となるイアン・グレン。
また、オーストラリア出身のルビー・ローズ、アイルランド
出身のオーエン・マッケン、韓国のイ・ジュンギ、キューバ
生まれのウィリアム・レヴィ、日本からROLAらが脇を固
めている。
2012年9月紹介『バイオハザードVリトリビューション』で
は、シリーズ第1作のレイン役ミシェル・ロドリゲスと、第
2作のジル役シエナ・ギロリーを再登場させ、それも含めて
次での終結を予想したが、その通りになってしまった。
その前作の紹介でも書いたが、元々アンダースン監督はこの
シリーズを3部作で構想していたもので、それが大ヒットの
お蔭で延長されていた。しかしちょうど2倍の第6作での終
結は、監督も満足のところだろう。
因に監督は、3部作の構想を普段の生活からゲームへの導入
→ゲーム世界→ゲーム世界からの帰還としていたものだが、
その第3部となる本作は、もっと突飛なものも予想したが、
意外としっとりとした余韻のあるものになっていた。
これは15年間シリーズに付き合ってきた者にも、素敵な贈り
物と言えそうだ。
公開は今週末の12月23日より、全国ロードショウとなる。

『汚れたミルク あるセールスマンの告発』“Tigers”
1990年代後半のパキスタンで起きた多国籍企業の強引な販売
活動による障害事件を描いた実話に基づく作品。
主人公は地元の製薬会社の営業マンだったが外国企業の進出
で取引先を奪われる。そこで彼は自らが外国企業に就職し、
以前の顧客リストを駆使して成績を上げて行くが…。彼の販
売した製品がとんでもない事態を引き起こす。
その原因は企業の責任だけではなかったが、彼にはその事実
を隠蔽しようとする企業の体質が許せなかった。そしてその
事態を告発しようとする主人公の前に、軍警察も絡んだ妨害
工作が立ちはだかる。
物語は告発に踏み切った主人公がドキュメンタリー作家に映
画の製作を依頼する形式で進められ、監督や製作者が弁護士
を交えて各種の問題点を探る模様と共に、再現ドラマで事態
の推移が描かれて行く。
出演は、インド・パキスタンで多数のファンを持つが非ボリ
ウッド映画には初出演のイムラン・ハシュミと、本作が4作
目のギータンジャリ。
その脇を、2009年『ウルヴァリン』などのダニー・ヒュース
トン、2008年1月紹介『君のためなら千回でも』などのカー
リド・アブダッラー、2014年1月紹介『エージェント・ヴィ
ノッド』などのアディル・フセインらが固めている。

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12月18日(日)
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