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On the Production
by 井口健二
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■ドクター・ストレンジ、モンスターストライク、クリミナル 2人の記憶を持つ男
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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『ドクター・ストレンジ』“Doctor Strange”
マーヴェル・スタジオ製作によるアメコミ・ヒーロー映画の
最新作。
今回登場するのは元脳外科医。その手術は神業とも言われる
大胆且つ繊細なものだった。しかし自らが起した事故により
その感覚が失われる。その回復法を探求した主人公は、遂に
ヒマラヤ山中ネパールのカトマンズに辿り着く。
そこで精神的な修行を開始した主人公だったが、その修行の
場所にも危機が訪れようとしていた。そしてその危機に立ち
向かう主人公に、強力な助っ人が現れる。その助っ人と共に
新たな能力を発揮した主人公は…。
主演は2013年6月紹介『スター・トレック イントゥ・ダー
クネス』などのベネディクト・カンバーバッチ。共演者には
2013年8月紹介『パッション』などのレイチェル・マクアダ
ムスと、2010年7月紹介『ソルト』などのキウェテル・イジ
ョフォー。
さらに2012年7月紹介『プロメテウス』などのベネディクト
・ウォン、2006年11月紹介『007/カジノ・ロワイヤル』
などのマッツ・ミケルセン、そして2013年11月紹介『スノー
ピアサー』などのティルダ・スウィントンら、かなり渋めの
キャスティングが脇を固めている。
監督は、2013年4月紹介『フッテージ』などのスコット・デ
リクスン。脚本は、『プロメテウス』などのジョン・スペイ
ツと、『フッテージ』も手掛けた監督の盟友C・ロバート・
カーギルが担当した。
タイトルロールのカンバーバッチは、最初は髭の剃り跡も完
璧なさっぱりした風貌で登場するが、そこからコミックスで
お馴染みのキャラクターへの変貌ぶりも面白い。またトレー
ドマークのマントの相棒的な登場も良い感じだった。
因にマーヴェル製作では、アヴェンジャーズへのヒーローの
集結が最近の流れだが、本作でもその繋がりは描かれるもの
の、アヴェンジャーズは機械を操る敵が相手、対する本作は
精神的な武器が相手と、棲み分けが図られるようだ。
そして本作では、精神世界が作り出す驚異的な背景映像が見
どころとなる。それは2010年7月紹介『インセプション』の
世界観をさらに大掛かりにしたようなもので、正しくCGI
−VFXの醍醐味と言えるような映像を楽しめる。
なおSF映画ファンとしては、本作の題名からはスタンリー
・クーブリック監督の『博士の異常な愛情』を思い出してし
まうところだが、原作コミックスの初出は1963年6月、映画
の公開は1964年で、互いに問題にするものではなさそうだ。
公開は1月27日より、2D/3Dでの全国ロードショウとな
る。
『モンスターストライク』
「モンスト」の略称で、世界中で3500万人以上が利用してい
るというスマートフォン用のアプリゲームを題材にした長編
アニメーション作品。
実は先にYouTubeから発信されている短編アニメーションの
シリーズがあるそうで、本作はその流れを引き継いだ作品と
いうことになっている。
しかし物語はプロローグで過去に遡る展開で、モンストの起
源に迫るというもの。そこでは主人公たちも何も知らされて
おらず。従って観客も白紙で観られる仕組みになっている。
勿論ゲームという前提は知っている必要はあるが、僕自身が
YouTubeのアニメを知らなくても物語は充分に楽しめた。
その起源の物語は、古代生物学者の父親が幼い頃に出奔した
ままという小学生の男子が主人公。彼の住む街には閉鎖され
た科学館と研究所があり、主人公ら4人の仲間はその研究所
に立ち入ることが許されている。そこには仲間の少年の両親
や主人公の祖父も働いていた。
そしてそこでは「モンスターストライク」というゲームが遊
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12月04日(日)
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