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On the Production
by 井口健二
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■ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅、きょうのキラ君、ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』
“Fantastic Beasts and Where to Find Them”
大ヒットを記録し、2011年7月紹介『ハリー・ポッターと死
の秘宝 Part2』で終結したシリーズからのスピンオフ作品。
脚本は原作者J・K・ローリングによる書き下ろしで、監督
は2007年6月紹介『不死鳥の騎士団』以降の終盤4作品を手
掛けたデイヴィッド・イェーツが担当した。
オリジナルのシリーズの時代設定は明確ではなかったが、恐
らく現代にかなり近かったと推測される。それに対して本作
の時代背景は1920年代。つまりオリジナルシリーズより数世
代前の物語ということになるようだ。そして映画は、1人の
若い魔法使いがニューヨークを訪れるところから始まる。
その頃のニューヨークでは、実は凶暴な魔法生物による大規
模な惨劇が巻き起こっていた。そして魔法使いたちはそれを
ひた隠しにしようとしていたのだが…。その一方でセーラム
を起源とする魔法使いを排撃しようとする団体も顕著な動き
を見せ始めていた。
そんな中でニューヨークに到着した主人公はトランクの中に
魔法生物を隠し持っていた。その魔法生物が隙間から逃げ出
して悪さをし始める。それを何とか修復しようとする主人公
だったが、やがてそれがニューヨークの魔法界を揺るがす事
件に発展する。
出演は、2012年1月紹介『マリリン・7日間の恋』などのエ
ディ・レッドメイン、2010年10月紹介『ウッドストックがや
ってくる!』などのダン・フォグラーと、同作に出ていたキ
ャサリン・ウォーターストン、さらにミュージシャンのアリ
ソン・スドル。
その脇を2013年12月紹介『ウォルト・ディズニーの約束』な
どのコリン・ファレル、同年9月紹介『ウォールフラワー』
などのエズラ・ミラー、同年2月紹介『コズモポリス』など
のサマンサ・モートン、さらに2004年12月紹介『ナショナル
・トレジャー』などのジョン・ヴォイトらが固めている。
物語は、オリジナルシリーズでは魔法学校の教科書とされて
いた映画化と同じ名称の書籍の著者を主人公としたもので、
その書籍自体もローリングの執筆でチャリティー用に出版さ
れている。つまり本作はその書籍の映画化ということにもな
りそうだ。
従って本作ではオリジナルシリーズの設定がほぼ踏襲されて
いるものだが、オリジナルでは「マグル」とされていた魔法
族以外の人間の呼び名が、本作では「ノーマジ(=ノー・マ
ジック)」とされるなど、微妙に異なっているのも面白い。
特にこの英語と米語の違いにはニヤリとさせられた。
他にもオリジナルを巧みに取り入れたところや、イギリスと
アメリカの文化の相違を描いたところには、深く観れば観る
ほどいろいろなことが出てきそうな作品になっている。また
結末にはサプライズが用意されており、それを見ると是非と
も続編が観たくなる、そんな作品でもあった。
公開は11月23日より、全国ロードショウが始まっている。
『きょうのキラ君』
2014年に実写映画化の『近キョリ恋愛』が話題になったみき
もと凜によるコミックスの映画化。
先日の第29回東京国際映画祭では、7月24日題名紹介『いき
なり先生になったボクが彼女に恋をした』や、8月21日題名
紹介『イタズラなKissハイスクール編』が特別招待上映され
るなど、正しく「胸キュン」ムーヴィが日本を代表する状況
になっているようだ。
本作もその流れの1本。年明けの公開には「2017年の初キュ
ン」というコピーも付されている…。という作品は本来なら
僕のテリトリーではないのだが、本作に関しては原作の良さ
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11月27日(日)
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