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On the Production
by 井口健二
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■BFG、ジャングル・ブック、お元気ですか?
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』“The BFG”
2005年7月紹介『チャーリーとチョコレート工場』の原作者
ロアルド・ダールが1982年に発表した同名の小説を、同年の
世界No.1ヒットを記録した『E.T.』のスティーヴン・スピ
ルバーグ監督&メリッサ・マシスン脚本で映画化した作品。
映画の中で明確な年号は出ていなかったと思うが、アメリカ
大統領がレーガンだった時代。ロンドンのとある児童施設で
暮らすソフィーは、眠れない夜の午前3時、ふと覗いた窓で
巨人と目が合ってしまう。そしてブランケットと共に摘み出
されたソフィーは巨人の国に連れて行かれる。
そこには、彼女を連れてきたBFGの他にもっと大きな巨人
が10人いて、奴らは時々人間の国にhumanbeanを食べに出か
けていた。その中で小柄なBFGは不味い野菜を食べながら
人間に夢を届ける優しい巨人だったが…。その秘密を守るた
めソフィーを連れてきたBFGも窮地に陥ってしまう。
それでも仕事を続けるBFGに、ソフィーは全ての問題を解
決するためのある計画を提案する。
出演は、スピルバーグ監督の前作では冷酷なソ連のスパイを
演じていたというマーク・ライランスと、半年以上を掛けた
オーディションで数千人の中から選ばれたというルビー・バ
ーンヒル。
他に、2012年10月紹介『マリーゴールド・ホテルで会いまし
ょう』などのペネロープ・ウィルトン、2014年5月紹介『ト
ランセンデンス』などのレベッカ・ホール、2012年12月紹介
『ライフ・オブ・パイ』などのレイフ・スポールらが脇を固
めている。
また、スピルバーグ、マシスン以外のスタッフでは、製作総
指揮キャスリーン・ケネディ、製作フランク・マーシャル、
音楽ジョン・ウィリアムスの『E.T.』の面々が再結集して
いる他。
さらに撮影監督には『シンドラーのリスト』でオスカー受賞
のヤヌス・カミンスキー、プロダクション・デザインは『リ
ンカーン』でオスカー受賞のリック・カーターなど、スピル
バーグ組とも言える顔ぶれが参集している。
というエンドクレジットも注目される作品だが、実はその中
に‘in memory of Melissa’という項目があって、本作は昨
年11月に他界した脚本家への追悼作にもなっている。マシス
ンは多作な人ではなかったが、ファンタシー映画の分野では
大きな足跡を残しており、65歳の死は惜しまれるところだ。
映画の公開9月17日より、全国ロードショウとなる。
なお今回は2Dでの試写だったが、3Dでの試写があったら
改めて紹介したいものだ。

『ジャングル・ブック』“The Jungle Book”3D吹替版
ラドヤード・キップリングが1894、95年に発表した児童文学
の映画化。ディズニーでは1967年にもアニメーションによる
映画化があるが、本作はその実写版というか、主役の少年は
実写だけどそれ以外の動物も背景も全てCGIという作品。
2016年6月5日付で題名紹介した作品を改めて3D吹替版で
鑑賞した。
物語の舞台は19世紀末のインド。その奥地のジャングルでは
人間の少年モーグリが狼の家族と共に暮らしていた。少年は
幼い頃にジャングルに置き去りにされ、黒豹のバギーラに発
見されて狼の長に預けられたのだ。
それから何年もの歳月が流れたが、人間の子供のモーグリの
成長は遅く成年狼の話し合い場には参加を許されなかった。
そんなある日、話し合いの場に虎のシア・カーンが現れ、人
間に恨みを持つ虎はモーグリの身柄を要求した。
しかし狼たちはその要求を撥ね退けるのだが、モーグリには
「人間の世界に帰る時が来た」と別離が要求される。そして
バギーラにも説得されたモーグリは人間の村に向かう道を辿

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08月07日(日)
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