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On the Production
by 井口健二
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■ウィー・アー・ユア・フレンズ、シアター・プノンペン
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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『ウィー・アー・ユア・フレンズ』
“We Are Your Friends”
2013年6月紹介『ペーパーボーイ真夏の引力』などのザック
・エフロン主演で、ロサンゼルス郊外のサン・フェルナンド
を舞台にした青春ドラマ。
エフロンが演じるのはプロのDJを目指す若者。ある日彼が
出演する地元のクラブに人気者のヴェテランDJが来場し、
楽屋裏で意気投合した2人は街に繰り出す。それは酒と薬に
酔い痴れる一夜だった。
その途中でつぶれた主人公が目を覚ましたのは、人気者DJ
の自宅。そこで繰り広げたれるのは正に主人公が夢見る暮ら
しだった。しかもマネージャー兼恋人に紹介された主人公は
彼女の美しさにも心を惹かれる。
さらに人気者DJは彼に成功の秘訣を伝授し始める。それは
彼の才能も見込んだものだったが…。その一方で主人公は生
活のために不動産屋に勤めるが、そこはちょっと怪しげな雰
囲気の漂う場所だった。
そして事件が起きてしまう。
共演は、2014年11月紹介『インターステラー』に出ていたと
いうウェス・ベントリーと、2014年『ゴーン・ガール』に出
ていたというエミリー・タラコウスキー。
他に2013年4月紹介『マーヴェリックス』などのジョニー・
ウェストン、2011年4月紹介『赤ずきん』などのシャイロー
・フェルナンデス、2012年7月紹介『WIN WIN』でダメ少年
を演じたアレックス・シェイファーらが脇を固めている。
脚本と監督は、ナイキ、ペプシなどのコマーシャルを数多く
手がけ、最近までMTVで共同プロデューサー兼カメラマン
&ホスト役の番組も持っていたというマックス・ジョセフ。
本作は彼の長編デビュー作となる。
全体的には、極めてよくあるアメリカンドリームものという
感じだが、何となく現在より少し昔の話なのかな? 僕は以
前にも書いたように音楽に関しては全く明るくないのだが、
全体が少しレトロな雰囲気に撮られている感じがした。
そんな中で主人公がドラッグを摂取するシーンでは、思わぬ
VFXなども使われて、その映像が昔の『ヘビーメタル』や
LSD映画のような感じもして、そこではちょっと懐かしさ
も感じてしまう作品だった。
公開は6月24日より、東京は渋谷HUMAXシネマ、TOHOシネマ
ズ六本木ヒルズ、TOHOシネマズ新宿他で、全国ロードショウ
となる。
『シアター・プノンペン』“ដុំហ្វីលចុងក្រោយ”
2014年11月3日付「第27回東京国際映画祭《コンペティショ
ン以外》」で『遺されたフィルム』“The Last Reel”とし
て紹介した作品が一般公開されることになり、改めて試写が
行われた。
主人公はカンボジアの首都プノンペンに暮らす女子大学生。
病弱な母親と、軍人で厳格な父親、そして口うるさい弟との
生活は毎日がストレスの連続だったが、それでも大学の仲間
と夜の街に出かけるくらいは出来ていた。
そんなある日、彼女は廃屋と化した古い映画館で密かに上映
が行われていることを発見する。上映されていたのは1974年
製作の『長い家路』という作品。そしてそこに貼られたポス
ターには母親の若き日の姿が映っていた。
その映画に引き込まれるように見入った主人公は、映画製作
の翌年に樹立した政権によって映画の上映が禁止され、さら
にその後の内戦で映画の最終巻が失われていることを知る。
そして彼女は上映しているのが監督だと思う。
斯くして彼女は、生きる術を失ったかのような母親に生気を
取り戻させるべく、その最終巻を撮り直そうと思い立つのだ
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05月29日(日)
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