ID:47635
On the Production
by 井口健二
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■ザ・ガンマン、鉄の子、アイリス・アプフェル、ディーパンの闘い、新劇場版 頭文字D
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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『ザ・ガンマン』“The Gunman”
2012年2月紹介『きっとここが帰る場所』などのショーン・
ペンが初めてアクション映画に挑戦したという作品。
物語の背景はコンゴ民主共和国の内戦。その紛争地帯で主人
公はヨーロッパの民間警備会社から派遣され、空港建設工事
の警備に従事していた。しかしそれは表向きで、その裏側で
は別の任務の準備が進んでいたのだ。その一方で彼には、現
地で医療に携わる恋人もいたが…。
遂に本社から指令が届き、主人公はスナイパーとして政府要
人の暗殺を実行することになる。しかもその任務の遂行後は
直ちにアフリカ大陸からの退去が命じられており、主人公は
恋人に別れも告げぬまま現地を離れなければならなくなる。
それから8年の歳月が流れる。
主人公は再びアフリカの地に舞い戻り、今度は銃を持たずに
NGOで井戸掘りの作業に従事していた。しかしその作業場
が襲われ、反撃に転じて襲撃者を撃破した主人公は、彼らの
目標が自分自身であった確証を得る。斯くしてヨーロッパに
戻った彼前で8年前の関係者が次々殺されていった。
共演は、2008年3月紹介『ノー・カントリー』などのハヴィ
エル・バルデム、2001年12月紹介『息子の部屋』などのジャ
スミン・トリンカ。他に、2013年7月紹介『パシフィック・
リム』などのイドリス・エルバ、2012年6月紹介『スノーホ
ワイト』などのレイ・ウィンストンらが脇を固めている。
監督は2009年6月紹介『96時間』でリーアム・ニースンを
アクションスターにしたピエール・モレル。制作会社はニー
スン主演で2014年7月紹介『フライト・ゲーム』を発表した
シルヴァ・ピクチャーズ。元々『マトリックス』シリーズな
どで一世風靡した会社だが、また勢い付いてきたようだ。
そして脚本は、ジャン=パトリック・マンシェット原作『眠
りなき狙撃』に基づくもので、その原作からペンと、2008年
2月紹介『バンテージ・ポイント』などの監督のピート・ト
ラヴィス、さらに1998年版『アベンジャーズ』などのドン・
マクファーソンらが脚色している。
「ショーン・ペンが初めてアクション映画に挑戦した」とい
うフレーズは試写前に宣伝担当者が言ったものだが、確かに
シルヴァ作品への参加という点ではその通りだろう。しかし
本作には様々なアクションシーンも描かれているものの、物
語の本質は世界情勢も背景としたかなりポリティカルなもの
だ。そしてペンは本作の脚本、製作にも名を連ねている。
それはこの脚本がペン自身の体験にも基づいているからだそ
うで、実際にハイチでの救援活動などにも熱心なペンが、現
地で交流した元特殊部隊員などの話を織り込んで脚本が創ら
れているのだそうだ。そんなオスカー俳優の思いも込められ
た作品になっている。
公開は2月6日より、東京は新宿バルト9ほかで全国ロード
ショーとなる。

『鉄の子』
オールドファンには『キューポラのある町』で知られる埼玉
県川口市を舞台にした子供の成長が主題の家族ドラマ。
主人公は鋳物工場が並ぶ町で母親と2人暮らしだった少年。
そこに同年の少女連れの男性が母親の再婚相手としてやって
くる。しかもその少女と同級生となった少年は、最初は反発
するがやがて少女も同じ思いと気付き、再婚した両親を離婚
させるべく共同戦線を張ることにする、が…。
出演は、ボーイズ集団EBiDAN所属の佐藤大志と、2010年12月
紹介『毎日かあさん』などの小西舞優。それに田畑智子と、
2012年11月紹介『ユダ』などの裴ジョンミョン。さらにお笑
いのスギちゃんらが脇を固めている。
脚本と監督は、埼玉中心の活動で本作が3作目の福山功起。

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12月20日(日)
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