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On the Production
by 井口健二
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■フォースの覚醒記者会見、これが私の人生設計、白鯨との闘い、オートマタ、ゾンビスクール!、ジェンダー・マリアージュ
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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「スター・ウォーズ/フォースの覚醒記者会見」
12月18日18:30の世界一斉公開を目前に、監督と主演者3人
による来日記者会見が行われた。
とは言うものの、本編の試写は行われておらず、作品を観て
いない状況での質問というのは至難の業だ。そんな中での記
者会見だったが、案の定、出てくる質問は日本の印象など他
愛のないものばかり。
それに対する主演の若い2人の回答も、原宿が楽しかっただ
の、秋葉原で沢山買い物をしただので、これでは質問は作品
に関するものに限るという事前の取り決めにも反するのでは
ないかという感じだった。
因に僕は監督に対して「原案はジョージ・ルーカスというこ
とだが、その原案の創られたのはいつ頃だと思うか?」とい
う質問をしたかったが、質問がテレビのレポーター優先で、
しかもその数3問で終わりでは…。
とは言うものの収穫が全くなかった訳ではなくて、「全く明
かされていない物語の中に何か日本向けのものはないか?」
という質問に対して、一旦は「No!」と答えた監督が「実は
惑星の名前に日本の地名を付けた」とのことだ。
その地名は会見場では実名が出されたが、監督が初めて来日
した際に宿泊した場所とのこと。皆さんには本編が公開され
たらそれを観て気付いて欲しいものだ。
そしてもう1点、会見最後の写真撮影に登場したドロイドの
BB−8には正しく度肝を抜かれた。
このドロイドは予告編にも出てきているので、その動きなど
は承知していたが、それは多分CGIだろうと思っていた。
ところが会見場に登場したドロイドが、正にその通りの動き
を目の前でして見せたのだ。
それは着ぐるみなどではない純粋にメカニカルなもので、吊
りワイアーなどもなかったが。それが多分リモコン操作で実
に軽快に会場を動き回って見せた。その動きを観られただけ
でもこの会見に来た価値を見い出せたものだ。
試写を観られないので多分今後も本編の紹介はできないが、
記者会見の報告だけさせて貰っておく。
『これが私の人生設計』“Scusate se esisto!”
1970−80年代にローマ郊外に建設された集合住宅の再生計画
を背景に、様々な社会状況を軽快なタッチで感動的に描き上
げたイタリアンコメディ。
主人公は田舎町の出身だが建築を学んで海外に雄飛し、特に
ロンドンで実績を積んだ女性建築士。そんな彼女が母国イタ
リアに帰って新たな挑戦を始めようとするが…。女性は恋愛
の対象としか考えない男性社会では中々思うようには成果を
上げられない。
そんな中で集合住宅の再生計画に応募した彼女は、男性社会
で勝ち抜くためのある秘策を考え着く。ところがそれが様々
な波紋を呼んでゆき、さらには大きく社会を動かして行くこ
とになる。そんな未来のために奮闘する女性の姿がユーモア
たっぷりに暖かく描かれる。
監督は、「イタリア映画祭2014」で上映された『ようこそ、
大統領!』などのリッカルド・ミラーニ。主演は監督夫人の
パオラ・コルッテレージ。他に2010年9月紹介『シチリア!
シチリア!』などのラウル・ボヴァ、2012年『K2〜初登頂
の真実〜』などのマルコ・ボッチらが脇を固めている。
物語には保守的社会におけるマイノリティの問題も深く描か
れており、それがクライマックスを迎えるシーンはかなり感
動的なものだった。その中には僕自身が弱小チームのサポー
ターとして「成程、そうなのか」とニヤリとするものも含ま
れており、胸を突かれたものだ。
公開は2016年3月5日より、東京は新宿ピカデリーほかにて
ロードショウとなる。
『白鯨との闘い』“In the Heart of the Sea”
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12月13日(日)
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