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On the Production
by 井口健二
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■エンダーのゲーム、リディック/GB、仮面ティーチャー、大人ドロップ、ハンガーゲーム2、神さまがくれた娘、くもりときどきミートB
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※
※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※
※方は左クリックドラッグで反転してください。 ※
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『エンダーのゲーム』“Ender's Game”
1985年のヒューゴー/ネビュラW受賞を果たしたオースン・
スコット・カード原作SF小説の映画化。
物語の背景は、異星からの侵略を何とか撃退した後の地球。
世界政府は次の侵略に備えて軍備を強化しており、徴兵の対
象は幼い子供にまで及んでいる。そして主人公は、産児制限
されている中で許可されて誕生した3番目の子供。
彼の兄と姉も兵士としては優れていたようだが、その他の問
題で採用されなかった。そんな主人公に入隊の令状が届き、
彼は宇宙空間に浮かぶ訓練施設へと運ばれる。そこでは厳し
い訓練や古参兵からの苛めなどが待ち受けていた。
映画の前半は過去にいくらでもある新兵もので、見るからに
後で掌を返すであろう古参兵や、掛け声を歌いながらの駆け
足など、正直に言ってその手の新兵ものを見飽きている僕に
は、呆れて笑いも出てこない場面の連続だった。
ただしその中では、無重力の戦闘訓練など地上戦では有り得
ない場面の新規性は用意されているし、訓練の様子は1997年
『スターシップ・トゥルーパーズ』よりはちゃんとしていた
かな。その辺は現実の反映のようだ。
そしてその訓練の中で、最初は厭戦的だった主人公がめきめ
きと実力を発揮し、やがて部下を持ち訓練は終盤へと向かっ
て行くが…。訓練の最後に主人公に与えられた課題は、全軍
を率いて敵の母星を攻撃することだった。
出演は、2009年5月紹介『縞模様のパジャマの少年』などの
エイサ・バターフィールド、2011年1月紹介『トゥルー・グ
リット』でオスカー助演賞候補になったヘイリー・スタイン
フェルド。さらにハリスン・フォード。
他に、2012年1月紹介『ヘルプ・心がつなぐストーリー』で
オスカー候補になったヴィオラ・デイヴィス、今年10月紹介
『ザ・コール 緊急通報指令室』などのアビゲイル・ブレス
リン、2011年12月紹介『ヒューゴの不思議な発明』などのベ
ン・キングズレーらが脇を固めている。
脚本と監督は、南アフリカ出身で2009年『ウルヴァリン』な
どのギャヴィン・フッド。なお本作の製作者には、原作者の
カードも名を連ねている。
以前に翻訳された原作本は、3/11で崩れた書棚の何処かに
埋もれたままで、今回は新訳本を本屋でめくってみた。映画
の結末は小説版と同じようだが、印象としてはさらに思想が
明確になっている感じかな。
物語の大筋は、現実のアメリカが過去にヴェトナムや、今も
中東などで行っていることそのままだが、映画ではそれに対
する反省のようなものも明確にされている感じで、何かホッ
とする気分にもなれる作品だった。
公開は1月18日から、全国一斉のロードショウとなる。
『リディック/ギャラクシー・バトル』“Riddick”
2000年公開『ピッチ・ブラック』、2004年7月紹介『リディ
ック』に続く、デイヴィッド・トゥーイ脚本・監督、ヴィン
・ディーゼル主演によるアクションシリーズ第3弾。
物語の舞台は荒涼とした風景が続く惑星。そこには嘗て人類
のいた痕跡はあるが、今は荒野を駆け回る凶暴な肉食獣や、
地中に潜んで毒針を振りかざす巨大な蠍など、様々な形態の
危険な生物が跋扈している。そんな世界でリディックは今日
もサヴァイヴァルを続けていた。
そして彼はついに避難小屋を発見して救難信号を発信する。
しかしその信号は彼の首を狙うバウンティハンターを呼び寄
せる。しかもそれに続いて現れたのは、リディックを息子の
仇と狙う富豪の父親だった。そんな2チームは互いに協定を
結んでリディックを追い始める。
これに対してリディックは巧みに彼らの追撃をかわし、逆に
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12月08日(日)
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