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On the Production
by 井口健二
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■ダ・ヴィンチ・デーモン、ミトン+こねこのミーシャ、御手洗薫の愛と死、小さいおうち、ノー・ヴォイス
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※
※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※
※方は左クリックドラッグで反転してください。    ※
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『ダ・ヴィンチ・デーモン』“Da Vinci's Demons”
2005年5月紹介『バットマン・ビギンズ』以降の『ダークナ
イト』3部作や、2005年2月紹介『ブレイド3』などの人気
シリーズを手掛けた脚本家デイヴィッド・S・ゴイヤーが描
く、若き日のレオナルド・ダ・ヴィンチの冒険物語。
イギリスBBCの製作で、本国では今年4月から放送され、
日本でも7月に放送されたテレビシリーズの第1シーズン・
8話が12月6日にDVDリリースされることになり、最初の
2話の試写と8話までのサンプルDVDを鑑賞した。
ダ・ヴィンチは1452年、メディチ家が支配するフィレンツェ
共和国トスカーナ・ヴィンチの生まれ。父親はフィレンツェ
の公証人だったが彼自身は非嫡出子とされ、5歳までは母親
の許で暮らした。
しかしその後は父親の家に引き取られ、14歳で当時の「フィ
レンツェで最も優れた」工房を主宰するヴェロッキオの許に
弟子入り。その後の約10年間を過ごしたこの工房での時代が
物語の背景になっている。
そのフィレンツェは、物語ではバチカンが権力を握るローマ
と敵対しており、そのローマとの外交や武力での衝突。そし
てフィレンツェの内情を探るスパイの暗躍などが、主人公の
冒険を彩って行く。
一方、ダ・ヴィンチは幼少期の神秘体験として、寝ていた子
供用ベッドの手摺に舞い降りたハゲワシが、尾で彼の口元を
叩いた記憶と、謎めいた洞窟に入ろうとした記憶を書き残し
ており、それらも物語の背景とされている。
そしてここは史実と異なるが、主人公は幼い頃に母親と生き
別れ、その母親の所在を突き止める目的が、彼を様々な冒険
に導いて行く。その中ではスペインのイザベラ女王やルーマ
ニアの串刺し王ブラド・ツェペシュも登場する。
なおイサベル女王は1451年生まれ、串刺し公は1431年生まれ
で、いずれもダ・ヴィンチと同時代の人たちだ。
さらにはダ・ヴィンチが発明したとされる凧に乗って上空を
飛ぶ様子や色々な絡繰、また機関砲、クラスター弾といった
兵器など、様々な事物が物語を彩る。それは正に大冒険活劇
という感じのシリーズになっているものだ。
ついでに言うと、何故か毎回のように映像に暈かしの掛けら
れたベッドシーンも登場する作品だ。
出演は、2009年“Happy Ever Afters”という作品に主演が
記録されているトム・ライリーと、2011年8月紹介『キャプ
テン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』に出てい
たというローラ・ハドック。
さらに2008年1月紹介『ライラの冒険・黄金の羅針盤』に出
ていたというエリック・コーワン、2009年1月紹介『ロック
ンローラ』に出ていたというブレイク・リットン等。つまり
これからブレイクしそうな若手俳優たちが活躍している。
脚本と監督は、第1話、第2話はゴイヤーが自ら担当。その
第2話の脚本から今年9月紹介『ウォーキング・デッド』も
手掛けるスコット・M・ギムプルらが参加。また監督では、
第3話以降はテレビドラマ『ドクター・フー』なども手掛け
るジェイミー・ペインらが担当している。
なお今回はシーズン1の8話を観させて貰ったが、実は物語
は終っていない。因にデータベースによると、2014年にシー
ズン2の予定も発表されていた。
実際に第8話までの物語では、当時は未発見の南米大陸の存
在なども示唆されており、今後の展開では1492年にアメリカ
大陸に到達するコロンブスなども絡んでくるかもしれない。
壮大なスケールが予想される以後の物語にも期待したい。

『ミトン+こねこのミーシャ』
『チェブラーシカ』などの作品が日本でも人気の高いロシア

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12月01日(日)
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