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On the Production
by 井口健二
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■劇場版BAD BOYS、ミッドナイト・ガイズ、42−世界を変えた男−
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※
※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※
※方は左クリックドラッグで反転してください。    ※
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『劇場版BAD BOYS J−最後に守るもの−』
1988年から96年に連載され、総発行部数5500万部を記録した
という田中宏原作コミックスの映画化。先にテレビの深夜枠
でドラマ化された作品が、ジャニーズ事務所所属Sexy Zone
の中島健人主演、共演にKis-My-Ft2の二階堂高嗣、ABC-Zの
橋本良亮という配役そのままで公開される。
舞台は現代の広島市。そこで個々にチームを組む若者たちの
集団がしのぎを削り、抗争を繰り返しながら覇権を争うとい
うもの。その抗争の手段は素手による殴り合いで、それ以外
の武器は許されていないようだ。
そして物語は、有力3チームの1つ「極楽蝶」の元メムバー
が少年院から出所してくるところから始まる。しかしその元
メムバーは古巣には戻らず、新興のチームに参加、そしてそ
の新興チームが覇権争いに参戦してくる。
このため今までは有力3チームの許で保てれていたバランス
が一気に崩れ、市内は激しい抗争の場となって行くが…。そ
んな背景の中で、恋や裏切りや友情など絆の物語が展開され
て行く。
共演は、ジャニーズ事務所Snow Man、ジャニーズJr.の面々
と、関西ジャニーズJr.から重岡大毅、さらに乃木坂46のメ
ムバーなどが脇を固めている。
広島といえば、東映の『仁義なき戦い』などの舞台であった
はずだし、近年でも祭りのたびに凶悪な事件を引き起こす暴
走族の存在など、抗争事件の本場としては一般にも広く認識
されているところだろう。
そんな舞台の中で、何ともまあ甘ちゃんな物語が展開されて
行く。でも基本ジャニーズのアイドルが主演のドラマだから
それも仕方ないのかな。若い女の子たちがこれにはらはら、
どきどきしながら観ていればいいという作品だ。
それにしても抗争…、といっても喧嘩程度なのだが、そこに
チェーンはおろかメリケンサックも出てこないのは、これは
一種のファンタシーとも言えそうだ。現代ならもっと派手な
銃器もネットで簡単に手に入ってしまいそうだが…
ま、それもファンタシーということなのだろう。それに見る
からに強そうでない主人公たちが、屈強な男たちの集団を簡
単に打ちのめしてしまうのも、ファンタシーかな?
監督は、2011年にも三浦貴大主演で同じ原作の実写映画化を
手掛けている窪田崇。因に監督は広島市の出身とのことで、
「Sweet ヤンキー」をキーワードに本作を手掛けたそうだ。

『ミッドナイト・ガイズ』“Stand Up Guys”
1992年『セント・オブ・ウーマン』でアカデミー賞主演男優
賞受賞のアル・パチーノと、1978年『ディア・ハンター』で
助演賞のクリストファー・ウォーケン、2006年『リトル・ミ
ス・サンシャイン』で助演賞のアラン・アーキンが共演し、
老境のギャングたちの姿を描いた作品。
主人公は28年の刑期を終えて出所してきた元ギャングの男。
その出迎えは昔の仲間1人だけだったが、うらぶれたその仲
間のアパートに腰を落ち着けた主人公は、まずは女遊びから
昔の勢いを取り戻そうとする。そして薬の力も借りて元気は
取り戻すが…
そんな彼の前に、彼にギャング団の元ボスだった父親を殺さ
れたことを逆恨みする現在のボスが立ちはだかる。そのボス
が送り込んだ刺客とは…。これに老人ホームに入っている昔
の仲間や、現ボスたちに乱暴された女性らが絡んで、彼らの
一世一代の作戦が開始される。
共演は、テレビドラマ『ER』でハサウェイ看護婦役などの
ジュリアナ・マルグリーズ、昨年4月紹介『バッド・ティー
チャー』などのルーシー・パンチ。
さらに2008年カンヌ国際映画祭出品作“Afterschool”など
に出演のアディソン・ティムリン、2011年1月紹介『ブラッ

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09月04日(水)
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