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On the Production
by 井口健二
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■クロニクル、陽だまりの彼女、ゴースト・エージェント、エリジウム、パッション、今日子と修一の場合、ハウス・オブ・カード、鷹の爪GO
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※
※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※
※方は左クリックドラッグで反転してください。    ※
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『クロニクル』“Chronicle”
偶然に超能力を手に入れた若者たちの姿を、正に若者視点で
描いた1985年生まれの新人監督による作品。
主人公は、話し相手は中古のヴィデオカメラだけという高校
生。彼のカメラはアル中で暴力的な父と病気の母と共に暮ら
す彼の荒んだ日々を記録し続けている。そんな主人公はある
日、従兄弟に連れて行かれたパーティで女子にカメラを向け
たことから殴られてしまう。
しかし会場の外で泣いている姿を見かねた従兄弟とアメフト
部のスター選手が彼を洞窟探検に誘い出す。そしてその洞窟
の奥で不思議な物体に触れた3人は、思わぬ超能力を身につ
けていることを知る。こうして超能力を身につけた3人は、
徐々にその力を強化して行くが…。
思いも掛けず手に入れた能力が、一時は彼らを有頂天にし、
彼らを人気者にもして行くが、それはやがて恐ろしい結果を
招いてしまう事になる。
主演は、今年4月紹介『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ
/宿命』や、来年公開の『アメイジング・スパイダーマン』
の続編でのハリー・オズボーン役が決まっているデイン・デ
ハーン。
共に超能力者になる仲間に、6月紹介『パニック・マーケッ
ト3D』に出演し、今秋公開のリメイク版『キャリー』にも
出ているアレックス・ラッセルと、ジョージ・ルーカス製作
の戦争映画“Red Tails”に出演のマイクル・B・ジョーダ
ン。
さらに7月紹介『マン・オブ・スティール』に出ていたとい
うマイクル・ケリー、モデル出身で2012年『チェリーについ
て』では主役を務めたアシュレイ・ヒンショウらが脇を固め
ている。
原案と監督はテレビ出身で、本作の後には2015年公開予定の
“The Fantastic Four”のrebootへの起用が発表されている
ジョッシュ・トランク、そして同じく原案と脚本を、ジョン
・ランディス監督の息子のマックス・ランディスが担当。
厳密な科学考証をするとちょっと気になる部分もあるが、現
代の若者の姿みたいなものはストレートに伝わってくるし、
その辺には無理な展開も無く納得して観ていられる作品だっ
た。

『陽だまりの彼女』
2010年1月紹介『ソラニン』と、2012年2月紹介『僕等がい
た』の三木孝浩による第3作。前の2作はコミックスの映画
化だったが、今回は「日本ファンタジーノベル大賞」受賞者
・越谷オサム原作で、累計発行部数が68万部を超えるという
ベストセラー小説を映画化した。
主人公は鉄道系の広告代理店で働く新人の営業マン。仕事は
熱心だが少し内気で成績も芳しくない彼が先輩と共に訪れた
下着メーカーの会議室で、彼は中学時代の同級生だった女性
と再会する。
彼女は中学1年生の冬に来た転校生で、少し行動が晩熟で苛
められっ子だった彼女を彼は何度も助け、それが切っ掛けで
一緒に居ることも多かったのだ。しかし中学3年のとき彼が
転校し、以来10年ぶりの再会だった。
そして下着の広告ということで、表現上なかなか許可の下り
ない企画を、彼は熱意を持って推進し、その活動には彼女も
協力して2人の仲は順調に発展して行く。やがて2人は彼女
の育ての親の許に結婚の許可を求めに行くが…
元警察官の養父は激しくそれに反対し、彼女の過去の経緯か
ら彼にそれを負い切れるかを詰め寄る。それでも駆け落ち結
婚して新居を構えた2人の前に、彼女の秘密の過去が立ちは
だかる。
出演は、松本潤、上野樹里。他に玉山鉄二、大倉孝二、谷村
美月、菅田将暉。さらに小藪千豊、西田尚美、とよた真帆、
木内みどり、塩見三省、夏木マリらが脇を固めている。
脚本は、昨年9月紹介『BUNGO』で「注文の多い料理店」の

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08月20日(火)
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