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On the Production
by 井口健二
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■悪魔のいけにえ、ウォーム・ボディーズ、ダークスカイズ、ハートの問題、タイム スクープ ハンター、樹海のふたり、歌藝、ジンジャーの朝
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※
※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※
※方は左クリックドラッグで反転してください。    ※
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『3D(飛びだす)悪魔のいけにえ』“Texas Chainsaw 3D”
1974年トビー・フーパー監督によって発表され、オリジナル
は、マスターフィルムがニューヨーク近代美術館(MoMA)に
永久保存されている伝説的ホラー作品の後日譚。
物語は、オリジナルでの惨劇により、その犯人を含む一族の
住居が焼き討ちされる描写から始まる。その一件により一族
は滅亡したとされるが、実はその現場から生まれたばかりの
赤子が連れ去られていた。
そして時代は現代。精肉店で働く若い女性の許に1通の手紙
が届けられる。それはテキサスに住む老人が亡くなり、唯一
の繋累である彼女に邸宅が遺贈されたというのだが、その時
まで彼女は自らの出自を知らなかった。
こうして彼女は友人たちと共にその邸宅を訪ねるが、それは
思いの外に大きな屋敷で、しかもその地下には謎めいた開か
ずの扉が設けられていた。その後の展開は、まあよくあるパ
ターンでまた惨劇が繰り返されることになるのだが…。
この種のホラーに有り勝ちな、何でそんなことするの…とい
う部分もあるが、主人公自身について言えば情報の欠如によ
る誤解などもあって、その辺はオリジナルに対するリスペク
トというか、愛情も感じられる作品だ。
そして本作では、その展開が題名の通り「3D(飛びだす)」
映像で描かれたもので、これが最近のハリウッド3Dの奥行
き感ではなく、正に飛び出してくるのには、久々に3Dを堪
能できたとも感じられた。
主演は、2006年9月紹介『イカとクジラ』や、2010年『パー
シー・ジャクソン』とその続編でもヒロインを務めるアレク
サンドラ・ダダリオ。
他に、テレビ『コールド・ケース』などのタニア・レイモン
ド、グラミー賞に2度ノミネートされたというR&Bシンガ
ーのトレイ・ソングス、2002年7月紹介『ジョンQ』に出て
いたというケラム・マレッキ=サンチェス。
また、マリリン・バーンズ、ガンナー・ハンセン、ジョン・
デュガン、ビル・モーズリィらオリジナルやその続編に出演
した俳優がゲスト出演して彩りを添えている。特にオリジナ
ルでは特殊メイクでグランパ役を演じたデュガンは、今回は
素顔で同じ役を演じているそうだ。
監督は、2010年『テイカーズ』という作品で評価されたとい
うジョン・ラッセンホップ。脚本は、監督でもあるアダム・
マーカスと、女優としても活躍するデブラ・サリヴァンが手
掛けている。

『ウォーム・ボディーズ』“Warm Bodies”
『トワイライト』シリーズの原作者ステファニー・メイヤー
が絶賛したというアイザック・マリオン原作の映画化。
背景は、人類にゾンビ化現象が起き、生き残りの人間は外界
から隔離された砦に暮らし世界が滅亡に瀕している近未来。
主人公であり物語の語り手は、自分の名前は頭文字のRしか
思い出せないゾンビ化した青年。
ところがある日、仲間と食料の人間を求めて砦の方にやって
きた主人公は、医薬品の調達で砦を出てきた人間の一団に遭
遇する。そしてその脳みそを食べた主人公にはその男性の記
憶が蘇り、思わず1人の女性を保護してしまう。
こうしてその女性をゾンビの居住区に連れ帰った主人公だっ
たが…。この女性の名前がジュリーで、主人公とはRとJの
関係。こうしてシェイクスピアの悲恋物語になぞらえたドラ
マが展開されて行く。
さらにそこにはゾンビより危険とされるガイコツの集団も存
在もあった。
出演は、今年3月紹介『ジャックと天空の巨人』などのニコ
ラス・ホルト、2011年6月紹介『アイ・アム・ナンバー4』
などのテリーサ・パーマー。
他に、2008年6月紹介『俺たちダンクシューター』など

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06月10日(月)
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