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On the Production
by 井口健二
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■オン・ザ・ロード、素敵な相棒、風切羽、シェフ、恋のベビーカー大作戦、ジェリーフィッシュ、オーガストウォーズ、ワイルド・スピード6
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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※
※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※
※方は左クリックドラッグで反転してください。 ※
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『オン・ザ・ロード』“On the Road”
1957年に発表されたビートジェネレーション文学の代表作で
あり、その後は「ヒッピーの聖典」とも呼ばれたジャック・
ケルアック原作小説の映画化。原作は何度も映画化が企画さ
れ頓挫していたが、今回はフランシス・フォード・コッポラ
製作総指揮の許、2004年8月紹介『ビハインド・ザ・サン』
などのウォルター・サレス監督によって実現された。
主人公は、ニューヨークに暮らす若い作家。父親を亡くして
喪失感に囚われていた彼に転機が訪れる。それは西部から上
京してきた1人の男によってもたらされた。その男は少年院
上がりの自動車泥棒の常習犯で、若い女性と一緒に暮らし、
何もかもが型破りだった。
その後、その男からの手紙でコロラド州デンバーに招かれた
主人公は、初めて訪れる未知の西部で人生を変える旅を開始
することになる。そしてその旅は、ノースカロライナからル
イジアナ、果ては隣国メキシコの地にまで及んで行く。
原作は元々起承転結のストーリーもなく、原作者の体験に基
づく様々なエピソードが羅列されたものだそうで、それは映
画化には不向きな作品だったようだが、その原作からサレス
と2003年『モーターサイクル・ダイアリーズ』でも組んだホ
セ・リベーラが見事な物語を紡ぎ出している。
因にコッポラは、2003年の作品を観て彼らなら映画化を実現
できると見て依頼したそうだが、その実現までには8年の歳
月が掛けられたものだ。
出演は、2010年10月24日付「第23回東京国際映画祭」で紹介
『ブライトン・ロック』などのサム・ライリー、同年12月紹
介『トロン:レガシー』で主演のギャレット・ヘドランド、
『トワイライト』でブレイクする以前に出演が決まっていた
というクリステン・スチュワート。
さらに昨年12月紹介『ザ・マスター』などのエイミー・アダ
ムス、2009年8月紹介『パイレーツ・ロック』などのトム・
スターリッジ、2011年2月紹介『ザ・ライト[エクソシスト
の真実]』などのアリシー・ブラガ。
またキルスティン・ダンスト、ヴィゴ・モーテンセンらが脇
を固めている。なお、登場人物にはそれぞれモデルがおり、
主人公が原作者である他に、モーテンセンが演じるブル・リ
ーは『裸のランチ』のウィリアム・S・バロウズだそうだ。
『素敵な相棒』“Robot & Frank”
2009年1月紹介『フロスト×ニクソン』などのフランク・ラ
ンジェラが介護ロボットとコンビを組む近未来を背景にした
作品。
主人公は高齢の独居老人。週に1回息子が訪ねてくるが、お
互いにその存在は目障りになっている。そしてついに息子は
最新式の介護ロボットに父親の面倒を見させることにするの
だが、何でも1人で出来るとする老人には迷惑だ。
ところがそのロボットには、老人に生き甲斐を見付けさせる
機能がプログラムされていた。そして息子にも内緒の老人の
密かな生き甲斐は、他人の家の錠前を破り、忍び込んで高価
な品物を盗んでくることだったのだ。
こうしてロボットに錠前破りの技術を教え込んだ老人は、自
分の技術を活かして、行きつけの図書館の廃館を企む連中を
懲らしめる作戦を開始するが…。ロボットの相棒には大きな
問題があった。
共演は、昨年12月紹介『クラウド・アトラス』などのスーザ
ン・サランドン、2008年1月紹介『魔法にかけられて』など
のジェームズ・マースデン、『LOTR』3部作などのリヴ・タ
イラー。そしてロボットの声優を、2009年9月紹介『エスタ
ー』などのピーター・サースガードが務めている。
脚本と監督は共に新人で、監督はジェイク・シュライヤーと
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05月30日(木)
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