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On the Production
by 井口健二
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■第192回(Star Wars,The Man from U.N.C.L.E.,Into the Woods,The Woman in Black: Angel of Death,Cinderella)
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※このページは、SF/ファンタシー系の作品を中心に、※
※僕が気になった映画の情報を掲載しています。    ※
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 まずはこの話題から。
 “Star Wars: Episode Z”の劇場公開が2015年夏と発表
され、その後は毎年1作ずつ“Star Wars”作品が公開され
ると、制作を担当するルーカスフィルム及び配給を担当する
ディズニー社から報告された。
 この情報に関しては、すでに日本のメディアでも紹介され
て、そこでは3年後の2017年に“Star Wars”が完結すると
いう報道もされていたようだ。しかしこの報道にはいくつか
疑問が生じている。そこで今回はこの報道の検証から始めて
みたい。
 因にこの情報は、4月下旬にラスヴェガスで開催された全
米映画館主協会(NATO)主催のCinemaConの席上で行われた
ディズニー幹部の発言に基づくものだが、この幹部の発言が
以前から2転3転しているようにも見える。ただしこの発言
は公式ではなく、あくまでもディズニー社の2013−2014年の
公開計画を発表した後に追加でされたものとのことだ。
 そしてここで述べられているのが“Star Wars”作品に関
してであって、“Star Wars: Episode Z−\”の新3部作
とは言ってないのだ。つまり今回の情報の中で“Star Wars:
Episode Z”の劇場公開が2015年の夏というのは間違いない
(ただし日付は判明していない)ようだが、その後の毎年作
られるのは“Episode [,\”に限らないのだ。
 このため海外のメディアの多くでは、ここで言われている
作品とは、2月16日付第187回で紹介した3部作に並行して
製作される独立作品のことだという観測が一般的になってい
る。そして新3部作については計画通りの3年ごとに制作さ
れ、“Star Wars”作品の全体は少なくとも2021年まで、も
しかすると宇宙が燃え尽きる日まで、毎年1作ずつ続けられ
るかもしれないとのことだ。
 一方、今回のCinemaConではパラマウントが、日本は8月
公開予定“Star Trek Into Darkness”のプロモーションも
行ったが、その席に“Star Wars: Episode Z”の監督に決
まっているJ.J.エイブラムスが姿を現さなかったようだ。
 これについては、4月末にロンドンで行われたワールドプ
レミアに向けて作品の完成がギリギリになっているとの観測
が強いものだったが、実際にエイブラムスは最後の瞬間まで
作品の完成に心血を注いでいたようだ。となると、当然まだ
“Episode Z”については着手していない訳で、その状態で
以後の3部作のスケジュールなど決まるはずもない。
 ということで、“Star Wars: Episode Z”の劇場公開は
2015年夏でまず間違いなさそうだ。しかし過去の6作の公開
日はずべて5月だったがそれが踏襲されるか否か。そしてそ
の後は、かなり長く“Star Wars”ワールドを楽しむことが
できそうだ。
        *         *
 次は続報で、4月1日付第190回で報告したトム・クルー
ズ主演、ガイ・リッチー監督による往年のテレビシリーズの
映画化“The Man from U.N.C.L.E.”が本格的になってきた
ようだ。
 そこで今回報告されたのは、主人公ナポレオン・ソロの相
棒イリア・クリアキン役に、昨年6月紹介『白雪姫と鏡の女
王』で王子役を演じたアーミー・ハマー起用が話し合われて
いるとのこと。テレビシリーズではデイヴィッド・マッカラ
ムが演じたこの役は、色々な面で暴走しがちなソロに対して
そのお目付け役のような役回りで、ロバート・ヴォーンが演
じたソロとの掛け合いも楽しめたものだった。
 その役に期待されるハマーは、2010年10月紹介『ソーシャ
ル・ネットワーク』で主人公に対して訴訟を起こす双子の役
を1人で演じて注目されたが、今夏にディズニーが公開する
『ローン・レンジャー』では、ジョニー・デップ扮するトン
トとの共演でタイトルロールを演じており、正に今が旬の俳
優となっている。

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05月01日(水)
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