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On the Production
by 井口健二
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■第190回(Tomb Raider,Carrie,RoboCop,Poltergeist,Hercules,The Machine,The Man from U.N.C.L.E.,The Equalizer,Incarceron)
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※このページは、SF/ファンタシー系の作品を中心に、※
※僕が気になった映画の情報を掲載しています。 ※
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まずはrebootの話題から。
2001年と2003年にアンジェリーナ・ジョリーの主演で2作
が製作されたヴィデオゲーム“Tomb Raider”を新たに映画
化する計画が、昨年9月紹介『アルゴ』や4月紹介『ラム・
ダイアリー』、さらには2011年12月紹介『ヒューゴの不思議
な発明』などを手掛けるGK FilmsとMGMの共同製作で進め
られることが発表された。
このrebootに関しては、2009年2月1日付第176回でも紹
介したことがあるが、その当時はワーナーが筆頭株主だった
イギリスのゲームメーカーEidos社は、その後にスクエア−
エニックスが買収。GK Filmsではそのスクエア−エニックス
と2011年に映画化権の契約を結んでいたのだそうだ。そして
今回はMGMとその共同製作が発表されたものだ。
因に、製作者のグラハム・キングが率いるGK Filmsは、上
記の作品群からも判るようにワーナーとの関係が強い会社だ
が、今回はワーナーで頓挫した計画をMGMとの共同で進め
ることになる。ただしまだ製作された作品の配給は決まって
いないそうで、それがワーナーになる可能性は高そうだ。な
おワーナーが配給している『ホビット』3部作も、MGMが
共同製作に加わっているものだ。
一方、この計画では主人公をジョリーが演じるかどうかも
注目されていたものだが、実は3月にスクエア−エニックス
から発表されたゲームの新作では、主人公ララ・クロフトの
若き日の冒険が描かれており、その設定年齢は21歳。この主
演を射止める女優が誰になるか、これも今後の注目になりそ
うだ。
* *
ところでMGMでは、2011年に再び倒産に追い込まれて以
降は単独での映画製作が困難になっている。このため各社と
の共同製作が進められているものだが、その中ではパラマウ
ントと共同製作された“Hansel & Gretel: Witch Hunters”
が、今年1月以降の世界配収で2億ドルを突破。昨年6月紹
介『アベンジャーズ』などのジェレミー・レナーと、2010年
4月紹介『プリンス・オブ・ペルシャ』などのジェマ・アー
タートン共演の作品には続編の計画も発表された。
また、元々の権利を持っている作品のリメイクやrebootの
計画も進めており、その中では、昨年4月15日付で紹介した
“Carrie”が、クロエ・グレース・モレッツの主演、ソニー
傘下のスクリーン・ジェムズとの共同製作で、すでに撮影は
完了している。ただし全米公開は10月に延期されたようだ。
さらに、元はオライオン製作で1987年、90年、93年と3作
が発表された“RoboCop”も、ソニー傘下のコロムビアとの
共同製作で発表されている。この計画も2011年3月13日付な
どで紹介していたが、共同製作の相手が変更されたようだ。
しかし、監督はブラジル出身のホセ・パデルハのままで進
められており、出演者にはゲイリー・オールドマン、サミュ
エル・L・ジャクスン、マイクル・キートン、ジャッキー・
アール・ヘイリーら錚々たる顔ぶれが並んでいる。主演は昨
年10月紹介『ダーケストアワー』のジョエル・キナマン。
因にパデルハ監督は、2011年11月紹介『エリート・スクワッ
ド』を発表した人だ。
そしてもう1本、1982年公開の“Poltergeist”のリメイ
クが、昨年4月紹介『ミッシングID』などのヴァーティゴ
・エンターテインメントとの共同製作で発表された。
この計画についても、実は2008年9月1日付の第166回で
一度紹介しているものだが、その後の変更で、脚本には以前
に紹介したスタイルズ・ホワイトとジュリエット・スノード
ンに加えて、今年2月紹介『オズ はじまりの戦い』を手掛
けたデヴィッド・リンゼイ=アベアーが参加。また監督に、
2006年10月紹介『モンスター・ハウス』などのジル・ケナン
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04月01日(月)
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